横綱在位中に降格を経験している横綱とは? わかりやすく解説

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横綱在位中に降格を経験している横綱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:23 UTC 版)

横綱」の記事における「横綱在位中に降格を経験している横綱」の解説

番付上に横綱明記され明治23年(1890年)5月場所以降横綱から降格した力士はいない。明治23年(1890年)5月場所より前の横綱免許制度時代でも横綱免許取り消され横綱はいない。そのため、横綱地位から降格した力士は現在まで一人もいない。 しかし、明治23年(1890年)5月場所より前の横綱免許制度時代第8代横綱不知火諾右衛門大関から張出(三役格)への降格経験した当時最高位大関だった為)。明治23年(1890年)5月場所より前の横綱免許制度時代でもこのような降格経験者不知火諾右衛門のみ。不知火諾右衛門天保11年1840年11月横綱免許を受けながら、翌12年正月場所では番付から消え天保12年(1841年)11月場所で西張出(三役格)として復帰した。その直後天保13年(1842年)2月場所で西関脇昇進し同年10月場所で西大関に復帰不知火諾右衛門降格相撲会所や、彼を抱え熊本藩さらにはその熊本細川家家臣である吉田司家の間で、様々な紛糾妥協のあった末とも言われる詳細不明上記の例は横綱制度成熟していなかった時代で、かつ上記のように現代では考えられない極めて特殊な場合である。現在では、理論上横綱降格起こり得る唯一のケースとして、日本相撲協会寄附行為施行細則定め協会所属員への懲罰としての番付降下処分が行われる場合挙げられるが、横綱立場上、現実的にはまず考えられないといってよい(これに相当する場合には横綱審議委員会が「引退勧告」を行うことができる)。なお、第41横綱千代の山雅信成績不振理由に、降格ではなく横綱返上」を申し出たことがある唯一の横綱であるが、却下されている。

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