横綱力士が締める綱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 02:36 UTC 版)
材料は麻で3本の小縄を縒り合わせて両端を細く、中央部分を最も太くなるように作る。3本の小縄にはそれぞれ銅線が芯として入れられている。力士の横綱昇進時に新しく作り、以降は現在では東京場所毎に作り直す。 綱を作る作業は「綱打ち式」と呼ばれ、部屋の力士を総動員して行う。部屋が少人数の場合は同じ一門で綱打ち式の経験のある他の部屋の力士も動員することも多い。 土俵入りの型によって締め方が異なり、雲龍型は輪を一つ、不知火型は輪を二つ作る締め方をする。このため、横綱力士の体格にもよるが概して不知火型用の綱は雲龍型用の綱より長く重くなる傾向にある。 歴代横綱の中で現存する写真の限りでは大坂相撲の大木戸森右エ門(第23代)と宮城山福松(第29代、大坂相撲在籍時に限る)は、締めている綱の縒り方が逆になっている。新横綱になったばかりの源氏山大五郎(第30代、のち3代西ノ海嘉治郎)と宮城山福松の両横綱の写真(右が宮城山福松)によると、2人の綱の縒り方が違っているのが確認できる。源氏山の綱が現在の綱の縒り方(いわゆるZ縒り)である。また、安藝ノ海節男(第37代)も1944年(昭和19年)以降逆に縒った綱を締めている。
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