締め方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 06:03 UTC 版)
廻しは相撲にとっては欠かせない用具であるので調製は念入りに、丁寧な取り扱いを必要とされる。締め込む際は心身共に緊張させ、邪念、汚心を去り、清明、明朗の心境を以て締め込まなければならないとされる。 着装の際には通常補助者を必要とし、以下の手順で着装する(アマチュア用木綿廻しの場合)。 長さは6m(青年男子用)程度、幅45cm程度の帆布(消防のホース生地などに用いられる)を四つ折りにして、前部(前袋)は二つ折りで前端を押さえて陰部を覆い、八折りにして股間を跨ぎ、その後の腰回り部分(横褌)から再び四つ折りにして左回りに身体に3〜4回巻き付けて、最後に後端を八折りにして縦褌(たてみつ)に巻き付けて結ぶ。基本は前垂れ式の六尺褌の締め方に似ているが前垂れは畳んで横褌に挟み込み、わずかに覗かせるだけである。補助者は、後立褌の下に巻き終わりの先端を通して上に引っ張り上げる。着装者は腰を落とし締め上げる。ここを疎かにすると競技中に廻しが解けてしまう原因となる。ただし体に負担が掛かるほど締め上げる必要はない。解く時はその逆となる。 長さは自分のウエストの約7〜10倍の長さとされ、4.5m〜9m程度と個人の体型によって異なる。主に白色が多いが、一部では黒色や水色等がアマチュア相撲競技者の間で用いられている。大相撲に於ける廻しの色に関しては後述する。 着装時には下に何も着けないことが原則であるが、力士の場合は化粧廻しを締める際には下に六尺褌を締めているといわれる。 廻しは確実に締め込まなければならない。「ゆるふん」は故意に相手を不利に陥れようとする狡猾なる手段として、相撲道に反する最も戒むべき行為であるとされている。
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締め方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 01:22 UTC 版)
締め方は生地の端を左肩に掛けて性器(陰部)を覆い、股間を跨ぎ、尾骨から左回りで腰を一周し、縦褌と交差させて軽く仮掛けする。次に、肩に掛けた前垂れを部分を下ろし、同じく、男性器を覆って股間を跨ぎ、生地を交差させながら縦褌に向かい、仮掛けした片方の生地の端と尾骨上で交差させて、それぞれ横褌に数回巻き付けて締める。生地が余ったら切り取る。生地を交差させる際に、横褌、縦褌の締め付けを調整する。 締め方の要領として、横褌は腰骨の上で巻き付け、前袋の位置が臍下に来るようにすること、前垂れを落とす際、縦褌と何度も交差させて締めること、前袋が綺麗な二等辺三角形に形成されていること、二重に締める上で上の生地が前袋で撓まず、下の生地との間で上下の歪みを出さないこと、陰部はしっかり覆われていること、縦褌に左右の偏りがないこと、横褌にしっかり巻き付けられていること、巻き付けた時に生地に余りがなく左右の長さが一定であること、陰毛がはみ出さないことが求められる。六尺褌の締め方を見れば、その人の褌歴がわかるとも言われている。江戸時代には成人男性は嗜みとして、陰毛を出さないように陰毛を銭湯で軽石や線香を使って処理をしていた。
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