締め付け具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/15 00:20 UTC 版)
例えば従来において、骨折で折れた骨同士を接合したり、あるいは人工歯根に歯となる部品を取り付たりする際、金属製のボルトを使って締め付けたり、あるいはセメントと呼ばれる接着剤で固定したりする方法があった。しかしこれらではボルトのねじ込みが大げさとなったり、セメントが固まるまでの間は接着部を固定する必要があったりと、何かと治療や実際に使えるようになるまでに時間が掛かった。 形状記憶合金を使った締め付け具では、体温に反応して所定の形状に変形するように設定した締め付け金具を取り付けることで、体内に取り付けて一定時間すると温まって、きちんと固定される。これにより、より早い機能回復が期待される。 その一方、家電のリサイクルにおいて古い製品の分解に掛かる手間(=コスト)が問題となるが、この場合に熱を加えるとねじの締め付けを外してしまうナットや座金などを形状記憶合金で作ることで、分解時には家電に一定の熱を加えることで、ねじ回しで一々全てのねじを外さなくても分解できるようにする試みもみられる。
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