森達也らによる論考とは? わかりやすく解説

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森達也らによる論考

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 17:41 UTC 版)

要注意歌謡曲指定制度」の記事における「森達也らによる論考」の解説

森達也著書放送禁止歌』において、制度あくまでもガイドライン過ぎず強制力はなく放送してペナルティもなく最終判断は各放送局委ねられていたが、業界ではいつの間に失効していたことも周知されず、民放連規制主体思いこまれていたと指摘している。1990年代フジテレビ番組審議考査部長取材した際、現場人間制度失効周知されていないことを問いただすと、「教育徹底されておらず先輩無自覚臭い物に蓋をする体質染み付いてしまったのは否定できず大きな失点だ」と釈明した述べている。 北島三郎デビュー曲『ブンガチャ節』は「キュキュキュー」の合いの手が「ベッド軋み連想させる」として放送禁止指定受けたが、ジョークだとしても程度低く、それなら『オバケのQ太郎』が規制されないのはなぜかと指摘している。 1970年代半ばには、生放送ワイドショー出演したWBC世界ライト級王者ガッツ石松が、当初は『長崎は今日も雨だった』を歌う予定だったが、ガッツが突然「尊敬する高倉健さんに捧げたい」と曲を『網走番外地』に変更楽譜用意もなく勘を頼りバンド演奏始まりフルコーラス歌われたが、出演者スタッフはこの曲が放送禁止指定受けていることを知らず番組終了間際プロデューサーその事実を知り蒼白になったが、テレビ局内で処分受けた人間はおらず問題には発展しなかった。網走番外地事例を「いかにも放送禁止歌らしいエピソードだ」、悲惨な戦い取材を「理解していない双方が手さ探り推測で話すとこういうことになる。こうして臆測いつのまに増幅され、やがて既成の事実となって定着する。この会話はその好例だろう」としている。 また、網走番外地同じくヤクザの曲である藤純子の『緋牡丹博徒』や北島三郎の『仁義』は審査されたが指定は受けなったことから、吉野健三著書歌謡曲 流行らせメカニズム』において、制度基準疑問呈した1990年代放送禁止指定受けた悲惨な戦い』を流している有線放送ディレクター取材すると、放送禁止指定され事実知っているが、使用しているのは禁止されスタジオ録音ではなくライブ音源であり、ライブでは歌詞にある「NHK」を「イヌHK」と発音しているため放送していると言われも「かえって失礼では」と聞くと「そういうものなんですよ」と返され森はなるほどとなったが、有線放送民放連加盟なため通達規制受けないことをお互い認識していなかったと、述べている は『時には娼婦のように』や『後ろから前から』などの方が扇情的だが、それらの多く指定から外れており、時代とともに緩和されてきた制度だが、指定され続けた悲惨な戦い』や『大島節』はどれだけ贔屓目見て選曲判断バランス悪く本作指定されるなら他にも同じ扱いをされる作品もあるはずだと疑問呈し2000年前後には「それを聞いて答えられる人は制度主体である民放連にはもういない」と返答されているが、それぞれの楽曲審議する人間思考停止に陥っていたのではないか考え、何かのはずみで残り続け担当者引き継ぎが行われても考察をせず、そのまま申し送りすることが繰り返され可能性指摘している。

※この「森達也らによる論考」の解説は、「要注意歌謡曲指定制度」の解説の一部です。
「森達也らによる論考」を含む「要注意歌謡曲指定制度」の記事については、「要注意歌謡曲指定制度」の概要を参照ください。

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