木造薬師如来及び両脇侍像とは? わかりやすく解説

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木造薬師如来及び両脇侍像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/31 04:28 UTC 版)

勝常寺」の記事における「木造薬師如来及び両脇侍像」の解説

中尊薬師如来坐像、左脇侍向かって右)の日光菩薩立像、右脇侍月光がっこう菩薩立像三尊平安時代初期9世紀の作。もとは3体とも薬師堂安置されていたが、両脇侍像は収蔵庫移されている。材質ケヤキで(かつてはハルニレ材とする説もあった)、薬師如来像は、両脚部を含む頭・体の大部分一木から刻み、いったん前後割り離して内刳うちぐり)をしてから矧(は)ぎ合わせる一木割矧造呼ばれる技法制作されている。螺髪(らほつ、頭髪)は別材で、一つずつ造ったものを植え付けている。如来特有の相である眉間白毫相びゃくごうそう)を表さない点が特徴である。胸板厚く大腿部量感強調した肉付け、額が狭く厳し表情面相などに平安初期彫刻特有の様式現れている。材を矧ぎ合わせ浮き彫り唐草文様表した光背当初のもの。なお、薬師如来像坐している円形蓮華座後世のものと思われる両脇侍像は一木造で、薬師像よりは細身穏やかな面相作られており、腰高プロポーションなどに奈良時代風がうかがえる両脇侍像は片腕体側下げ片腕曲げ対称的な姿をしており、右腕下げる像を日光菩薩左腕下げる像を月光菩薩称するが、本来の配置左右逆だったとの説もある。なお、中尊像、両脇侍像ともに部分的に乾漆盛り上げる技法用いられている。像高薬師如来像が141.8cm、日光菩薩立像が169.4cm、月光菩薩立像が173.9cmである。平成8年1996年)、東北地方仏像では初め国宝指定された。(近畿地方以外の仏像では、高徳院阿弥陀如来像鎌倉大仏)、臼杵磨崖仏次いで3番目の国宝指定である)

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木造薬師如来及び両脇侍像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 06:27 UTC 版)

法隆寺の仏像」の記事における「木造薬師如来及び両脇侍像」の解説

国宝平安時代像高中尊247.2センチ、左脇侍172.1センチ、右脇侍172.1センチ中尊左手薬壺(やくこ)を持つ、通形の薬師如来像である。台座から光背先端まで含めた高さは4メートル達する。両脇侍像(日光菩薩月光菩薩)は坐像で、宝冠いただき両腕前方差し出し、両像とも中尊に近い方の手下げる。中尊平安初期風の量感豊かな像であるが、伏目がちの表情平行して流れ穏やかな衣文などから、制作は堂が再建され正暦元年990年)頃とみられる中尊脇侍作風異なり作者異なるとも考えられる。各像の光背周縁部除き当初のものであり、台座当初形式伝える。

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