最終節 後半
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:04 UTC 版)
「2003年J2第43節・最終節」の記事における「最終節 後半」の解説
後半に入り、ビッグスワンでは大宮が猛反撃に出る。大宮は左サイドのDF村田達哉のオーバーラップからのクロスボールなどで何度も新潟ゴール前に迫るが、自陣深い位置での守りに切り替えた新潟が得点を許さない。一方、等々力でも川崎の猛攻を広島が自陣深い位置でのブロックで跳ね返し続けるという構図が続き、共に膠着状態が続く。 なかなか攻めに転じることが出来ない広島は、小野剛監督がMF大木勉に替えてFW高橋泰を投入し、システムを4-3-3に変えて、より攻撃的な布陣に切り替えようとした。しかしその直前の後半36分、広島からボールを奪った川崎がカウンターに転じ、FWジュニーニョとFWホベルチとのワンツーで突破し、ジュニーニョのパスを受けたFW我那覇和樹がペナルティエリア右隅からシュート。これが決まって川崎が勝ち越しに成功する。 新潟 1 – 0 大宮 川崎 2 – 1 広島 直後にシステムを変更した広島だったが時既に遅く、「1点を守りきる」意識が統一された川崎の前にゴールを割ることが出来ず、このまま試合終了。広島は開幕戦でロスタイムに失点して川崎と引き分け(第1クールで唯一の未勝利)、第10節ではシーズン初黒星を喫するなど、節目節目で川崎に敗れ、このシーズン川崎に未勝利(2分け2敗)に終わり、J2優勝を逃した。 一方、ビッグスワンでは、後半17分にFW黒崎久志を、後半43分にFW磯山和司を投入し、前線を分厚くしてパワープレーを仕掛ける大宮の攻撃を、新潟が高い集中力で必死に食い止め、そのまま試合終了。新潟が悲願のJ1昇格を果たし、J2優勝のタイトルも獲得した。 等々力では試合終了直後にビッグスワンの結果が伝えられ、ピッチ上では、試合を終えた川崎の選手たちがうつろな表情を浮かべ、ベンチも勝利に酔いしれることなく沈黙した。結局川崎は勝ち点1差でJ1昇格を逃すことになったが、「勝ち点1差でのJ1(Jリーグ)昇格失敗」は、川崎にとっては1997年(当時旧・JFL)に続いて2度目、監督の石崎信弘にとっては大分トリニータ(当時J2)監督時代の1999年・2000年に続き3度目である。 新潟 1 – 0 大宮(試合終了) 川崎 2 – 1 広島(試合終了) 2003 Jリーグ ディビジョン2 順位表(全日程終了時・抜粋)順位チーム勝点試合勝利引分敗戦得点失点得失点差備考1 アルビレックス新潟 88 44 27 7 10 80 40 +40 J1昇格 2 サンフレッチェ広島 86 44 25 11 8 65 35 +30 J1昇格 3 川崎フロンターレ 85 44 24 13 7 88 47 +41
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