旧香港地鉄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:04 UTC 版)
メトロキャメル電車(直流)(M-Train) - ■観塘線・■荃湾線・■港島線・■将軍澳線・■迪士尼線 Rotem電車(K-Train) - ■東涌線・■将軍澳線 ADtranz-CAF電車 - ■東涌線・■機場快線 中国製電車(C-Train) - ■観塘線 南港島線中国製電車(S-Train) - ■南港島線 中車四方電車(Q-Train)(2019年より導入予定)- ■観塘線・■荃湾線・■港島線・■将軍澳線 旧香港地下鉄の路線で使用されている車両は2019年現在5種類存在する。一般車両については英国、日本、韓国、中国の各国で製造されている。一次車では元宗主国であったイギリスが建設した影響からか、ロンドン地下鉄と近いデザインの施しが随所に見られた。連結部は貫通しており扉は無く車両間の移動は自由である。また連結部の扉が無いため、直線部への列車進入時には前後では長い空間が広がる。座席は全てロングシートで、素材はステンレスである。2009年より優先席や車椅子専用エリアが設置された。 案内表示は各ドアに設置された路線図上のLEDの点灯により停車駅と運行されている路線を表示する。なお座席上にもLED画面が設置されているが、これは広告用のものである。中吊りやシールなど、車内に紙のメディアによる広告は掲出されていない。 全ての路線でアルミまたはステンレス製の車両が使用され、先頭車両の前面にはMTRのコーポレートカラーである赤色の帯とロゴマークが施されている。一部ではラッピング車両の運行も実施している。 一方、機場快線はスペインとドイツ(ただし、実車はカナダのボンバルディアが作成)の共同製造である。全ての車両の座席はモケットの非転換式クロスシートである。当初、各背部分には液晶ディスプレイが設置され、航空機の発着情報や空港の配置情報、香港市街の情報などを表示していたが、現在は撤去されている。室内のドア付近には手荷物置き場が設けられている他、空港駅ではエアポート・エクスプレスホームと空港の出発階または到着階との完全バリアフリー化が図られるなど、空港への連絡路線として支障のないよう設計されている。なお、エアポート・エクスプレスの香港方先頭車は荷物専用車両で、香港駅と九龍駅のインタウンチェックイン(市中チェックインカウンター)で預けられた航空旅客の荷物が搭載され空港へ運ばれる。 迪士尼線用車両はイギリス製車両を大改造したものが使用されており、MTR初の無人運転が行われている。ただし、手動運転用の運転台は通常の車両と同一のものが用意されている。 MTR内の車両は全て冷房完備である。 車内アナウンスは、一般路線と機場快線ともに広東語、普通話(北京語)、英語の順に自動放送が行われる(当初は普通話でのアナウンスは無かった)。非常時を除き、乗務員によるアナウンスは行わない。また、次駅到着前には「広東語:請小心月台空隙 / 普通話:请小心月台的空隙 / 英語:Please mind the gap(訳:ホームとの隙間にご注意下さい)」という自動放送、ドア開閉時にはドアチャイムとともに、音声で「広東語:請勿靠近車門 / 普通話:请不要靠近车门 / 英語:Please stand back from the train doors(訳:ドア付近から離れて下さい)」という自動放送が必ず流される。
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