機場快線とは? わかりやすく解説

機場快線

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 07:43 UTC 版)

機場快線
機場快線Adtranz-CAF電車
基本情報
路線網 香港MTR
起点 香港駅
終点 博覧館駅
駅数 5
開業 1998年7月6日 (26年前) (1998-07-06)
運営者 香港鉄路有限公司
路線諸元
路線距離 35.2 km
軌間 1,432 mm
線路数 複線
電化方式 直流 1,500 V
最高速度 135 km/h
路線図
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停車場・施設・接続路線
26 博覧館 /亜洲国際博覧館
24 機場 /香港国際空港、海天客運碼頭
 東涌線東涌方面 
小濠湾車両基地
欣澳
汲水門大橋/汲水門
青馬大橋/馬湾海峽
10 青衣 東涌線
青茘橋/藍巴勒海峽
茘景
南昌
奥運
2 九龍 東涌線/西九龍直升機場
第三條過海鐵路隧道
0 香港 東涌線/中環碼頭
改札内連絡通路
 荃湾線荃湾方面 
中環 ピークトラム中環総駅
 港島線堅尼地城柴湾方面 
機場快線
各種表記
繁体字 機場快綫
簡体字 机场快线
拼音 Jīcháng Kuàixiàn
発音: ヂーチァンクヮイシェン
広東語拼音 gei1 coeng4 faai3 sin3
広東語発音: ゲイチュンファイスィン
日本語漢音読み きじょうかいせん
英文 Airport Express
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機場快線(きじょうかいせん、ゲイチュンファイせん、ヂーチァンクヮイせん)は、香港中西区香港駅から新界離島区博覧館駅を結ぶ香港鉄路有限公司MTR)空港鉄道の急行系統である。ラインカラー青緑

概要

ランタオ島沖の赤鱲角に造成された香港国際空港を起点に新界南部、西九龍を抜け、中心街である香港島北部の中環にある香港駅に到達する空港連絡鉄道である。英語名の頭文字を取り、AELと略される事もある。なお、新界南部からランタオ島へ渡るとき、全長2,200 mで道路と鉄道の併用である二層構造の吊り橋としては世界最長となる青馬大橋を通る。

機場駅 - 香港駅間を、ピーク時には10分間隔の最速約24分間で結ぶ。機場駅 - 九龍駅間は22分。機場駅 - 香港駅が115HKドル、機場駅 - 九龍駅間が105HKドル、オクトパスカードの場合は5HKドル割引。機場駅に限り、同一日往復チケット(Same Day Return)は片道と同一料金であり、オクトパスカードでも自動的に無料になる。オクトパスカードで1時間以内にMTRに乗り換えた場合、MTRの分が無料になる[1]

香港駅九龍駅にはインタウン・チェックイン[2]と呼ばれる施設が設置され、航空会社が対応していて[3]、搭乗1時間30分前までであれば航空機への搭乗手続き(チェックイン)ができる他、受託手荷物を預ける事もできる。また、香港駅と九龍駅から、各ホテルを結ぶシャトルバスが運行されている[4]

また、展示施設の亜洲国際博覧館(Asia World Expo)が2005年に完成したことに伴い、機場駅より路線を延伸、新たに博覧館駅2005年12月20日に開業した。なお香港・九龍・青衣の各駅発から博覧館への運賃は、機場駅への運賃とは異なるので注意が必要である。

香港駅にはオフィスホテルショッピングモール映画館などが併設された香港国際金融中心(International Finance Centre)が併設している。また九龍駅にも、香港で最高層のビルとなる環球貿易広場(International Commerce Centre)や、ホテルが設置されたユニオンスクエアと呼ばれる施設が併設している。建設には、それぞれ地鉄公司(MTRC)が関わっている。

九龍駅(香港西九龍駅)から広深港高速鉄道にて深圳市広州市につながっている。

九龍、青衣の両駅は空港・博覧館行きの場合乗車専用、香港行きの場合は降車専用であるが、平日・土曜日の午前7時 - 10時の香港行きに限り、着席サービス「早晨專綫服務(Morning Express Serivice)」として、青衣・九龍駅から片道20HKドルで乗車できる。なお発売枚数に制限がないため、満席時立席となる場合がある。

チケット(乗車カード)

乗車カードは、非接触型ICカードであり、共通で使用できるオクトパスカード(八達通)、及びこの機場快線でのみ使用される紙製又はプラスチック製のMifare Ultralightカードの2種類が採用されている[5]

開業直後のトラブル

1998年7月6日の開業直後より、車両や設備トラブルが多発し、大幅な遅れや運休が発生した。トラブルは徐々に収まったが、料金(片道100HKドル)が高過ぎるとの香港住民からの批判もあり、乗車率は低かった。そのため、MTRでは期間限定で片道70HKドルに値下げするなどの対策を行った。

路線データ

沿革

使用車両

Adtranz社とCAF社の合作車、ADtranz-CAF電車11編成が使用されている。香港寄りの先頭車はインタウン・チェックイン用の荷物車となっている。 開通当初は7両編成で運転されていたが、すべて8両編成化された。

駅一覧

駅名 開業年月日 駅間キロ 営業キロ 乗り換え 所在地
日本語 繁体字香港語 簡体字中国語 英語
博覧館駅 博覧館站 博览馆站 Asia World-Expo 2005年12月20日 0.0 0.0 香港
特別行政区
離島区
機場駅 機場站 机场站 Airport 1998年7月6日 1.0 1.0 香港国際空港
青衣駅 青衣站 青衣站 Tsing Yi 22.5 23.5 東涌線 葵青区
九龍駅 九龍站 九龙站 Kowloon 8.8 32.3 東涌線
広深港高速鉄道
香港西九龍駅
屯馬線
柯士甸駅
油尖旺区
香港駅 香港站 香港站 Hong Kong 2.9 35.2 港島線
荃湾線
中環駅
中西区

脚注

関連項目

外部リンク





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