日本国外でのポケットモンスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 04:36 UTC 版)
「ポケットモンスター」の記事における「日本国外でのポケットモンスター」の解説
日本国外での展開 「ポケットモンスター」は1998年にE3に出展(一部のポケモンの名称が製品版と異なる)。同年9月7日にアメリカでテレビアニメの放送がスタートし、同28日にゲームボーイソフト『POKÉMON』が価格29ドル95セントで発売された。これを皮切りに、世界各国でテレビアニメの放送とゲームソフトの発売が開始された。英語版YELLOW(和名 - ピカチュウバージョン)はゲームソフトにおけるミリオンセラーの最短記録としてギネス・ワールド・レコーズに掲載されている。 1999年11月12日に映画『Pokémon The First Movie』(日本版名 - 『ミュウツーの逆襲』)が全米3000館で公開され、興行収入8000万ドル、その他の国々で9100万ドルを記録した。この作品のサウンドトラックCDは初回出荷枚数100万枚を突破し、全米チャート8位を記録した。 スマホゲーム「Pokémon GO」が2016年7月にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで先行配信され、その後世界的な社会現象を引き起こした。 2001年にロシアの子供番組『Спокойной ночи, малыши!』(『おやすみ子供たち』、『おやすみなさい、子供たち!』、英語版)のロシア公共テレビでの放送が打ち切られた際、日本では「ロシアの代表的子供番組が『ポケモン』に敗れた」という報道がされた。 アメリカのパレードイベント「Macy's Thanksgiving Day Parade」に巨大バルーンを提供しており、2021年現在第4版まである。第4版は、25周年を記念してピカチュウの他に、イーブイが加わっている。 テレビ朝日の『決定!これが日本のベスト』での「好きな日本アニメは?」というアンケートで、アニメ版ポケットモンスターが2位にランクインした。 日本国外版のゲームソフト 英語版ではポケモン名・地名・人名などが国柄に合わせた形に英訳されている。また民家の仏壇が「ディグダの像」に、道具の「饅頭」「煎餅」が「キャンディバー」「クッキー」に、通貨である「円」が「ポケドル」になるなど日本的なものは一部差し替えられている。なお英語版に続き各国で発売されたソフトは、英語名を元にしている部分が多々ある。 日本語版での『赤・緑』は、日本国外版では星条旗の色と同じ『赤・青』として発売された。ただし、『青』の内容は日本語版での『緑』と同じものである。 ゲーム内容はほぼ変化はないが、『金・銀』で一部ポケモンの出現種類が異なったり、『ポケモンコロシアム』ではボーナスディスクでの入手ポケモンが差し替えられている。『ファイアレッド・リーフグリーン』では主人公の家やタマムシデパートにあるゲーム機のグラフィックが異なっている。また、DS版ではゲームコーナーの内容が変更になっているものもある。 GBソフトである『金・銀』までは名前文字数の関係からか日本国外版との通信は正常に働かないが、GBAになりデータ形式が一新された『ルビー・サファイア』からは日本国外版との通信が可能となっている。一部の通信では一時的に文字化けすることが確認されているが問題はない。 DS版以降では異なる言語のソフトで手に入れたポケモンを通信で手に入れると、ポケモン図鑑にその言語での解説文が追加される(日本国外のGBA版で手に入れたポケモンでも可。『ダイヤモンド・パール』では一部のポケモンに限る)。ニンテンドーWi-Fiコネクション・ニンテンドーネットワークを利用した世界規模の通信が可能であることもゲーム内で示唆されている。 日本以外での「ポケットモンスター」の名称 アメリカで『Monster in My Pocket』という商標が既に登録されていたため、多くの国々では「ポケットモンスター」ではなく、タイトルの省略形である「ポケモン (POKÉMON) 」を採用した。日本国内版においても『ルビー・サファイア』以降はこの英語表記を用いている。 Éの上のアクセント記号は、このEが黙字でなく、発音をもつEであることを表すもので、公式では原則として必ずアクセント記号が付加される。発音は[ˈpoʊkeɪˌmɒn]もしくは[ˈpoʊkɪˌmɒn]。この他、英語圏(特にアメリカ)においては「ポケット」という単語に男性器を連想させるニュアンスがあるのではないか、という解釈が行われることもある。 中国語においては意訳が採用されており、台湾では『神奇寶貝』(訳 - 不思議ベイビー)、香港では『寵物小精靈』(ペット妖精)である。正式に翻訳される以前は『口袋怪物』等の直訳が用いられることもあった(口袋はポケットの意)。2015年7月10日から中国では『精霊宝可夢』(宝可夢はポケモンの音訳)という正式作品名が採用された。
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