日本オーディオ協会による定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:19 UTC 版)
「ハイレゾリューションオーディオ」の記事における「日本オーディオ協会による定義」の解説
JEITAによる定義に加え、日本オーディオ協会が示す付帯項目である「録音、及び再生機器並びに伝送系」で以下の性能と、生産および販売責任での聴感評価が確実に行われていることが追加されている。下記の定義に示されるリニアPCM(WAV)およびその可逆圧縮フォーマット(FLAC、Apple Lossless、AIFFなど)以外にも、DSDフォーマット(DSF、DSDIFF、WSD)によるデータもハイレゾ音源として扱われる。 推奨ロゴマークは、ソニーが2013年から使用していたハイレゾ音源再生・録音対応機器のロゴマーク、もしくはパナソニック(テクニクスブランド含む)、およびJVCケンウッド(ビクター〈HIS MASTER'S VOICE〉を除くJVC・ケンウッドの各ブランド)が2016年まで使用していたハイレゾ音源再生対応機器のロゴマークである。 アナログ機器録音マイクの高域周波数性能 - 40kHz以上。 アンプ高域再生性能 - 40kHz以上。 スピーカー・ヘッドホン・イヤホンの各種高域再生性能 - 40kHz以上。 デジタル機器録音フォーマット - FLAC or WAVファイル 96 kHz/24bit以上。 入出力インターフェイス - 96 kHz/24bit以上。 ファイル再生 - FLAC/WAVファイル 96 kHz/24bitに対応可能。自己録再機は、FLACまたはWAVのどちらかのみでも良い。 信号処理 - 96 kHz/24bit以上の信号処理性能。 デジタル・アナログ変換 - 96 kHz/24bit以上。 2018年11月28日、日本オーディオ協会がスマートフォンやBluetoothを使用したワイヤレスヘッドホン、ワイヤレススピーカーなどのワイヤレス機器の普及に伴い、無線接続での音質を担保する新カテゴリーのライセンスとして「ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ」を定義した。 「ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ」ライセンスは、下記の条件を満たす無線接続を持ち、かつ無線接続以外は「ハイレゾオーディオロゴ」の規定を満たす、主にBluetoothを念頭において策定されており、Wi-Fi(無線LAN)は十分な帯域を持つため対象外としている。 なお、左右独立イヤホンや2台1組で2chとして使用できるBluetoothスピーカーのような製品内部で無線通信を行うものについては、「技術的・音質的評価を行う方法や指標が検討しきれていない」として、ライセンス開始直後は認証の申請を受け付けず、今後、評価方法や指標の検討が完了次第、ライセンス対象に組み込むとしている。 ワイヤレス機器機器間の信号伝送にあたり、「ハイレゾオーディオロゴ」で規定されているデジタル信号(96 kHz/24bitのFLAC or WAVファイル)を伝送するには十分な帯域を持たない無線方式を用いるものを対象とする。 上記伝送路上でJASが認証したオーディオコーデックを用いデジタル・オーディオ信号を伝送するもののうち、所定の性能、品質を有する製品にロゴ使用を許諾する。 認証コーデック日本オーディオ協会が提供するテスト信号と評価ツールで検証し、十分な性能であることを検証する。 日本オーディオ協会が定める方法、評価者、場所において試聴評価を行い、十分な音質であることを確認する。 コーデックのライセンス条件などビジネス面での条件が明確であり、すべてのハイレゾオーディオのライセンシーにライセンス可能であること。 コーデックの提案者は、日本オーディオ協会会員であり、コーデックのIP保持者かその代理人であること。
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