生産および販売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 14:10 UTC 版)
「ヘニー・キロワット」の記事における「生産および販売」の解説
ユーレカ・カンパニー社歴によると、ルノーはヘニー・キロワット・プロジェクト用としてヘニー・コーチワークスにシャーシ100台を販売したが実際に製作されたのは47台のみとのことである。フランス在住のルノー・ドーフィン・エンスージアストもこれを支持している。1967年3月20日の「USニュース&ワールド・レポート」の記事では、米国の電力会社がヘニー・キロワットを35台購入していると報じられている。会社の販売記録では1959年型は24台が販売され、1960年型は8台が販売されたことになっている。残りの15台が生産されたかどうかは不明であるが数台が1961年型もしくは1962年型として販売された可能性が販売記録に示されている。1960年型として計8台が生産されているが72ボルトシステムの生産コストが高くついてしまったために一般には販売されず、キロワット開発に資金援助していた電力会社の手に渡った。会社はキロワットのプロモーションを1961年まで継続し、ルノーから購入済みのシャーシコンポーネントなどの在庫パーツ類をすべて使おうと努力したが、それでは売れなかった。 会社の販売記録ではヘニー・コーチワークスがドーフィンをベースとした電気自動車を計100台製作するという内容の契約をルノーと結んでいた。しかし、ユーレカ・ウィリアムズでは車の販売価格3600米ドルに見合うだけの安価な72ボルトシステムを早急には製作することができなかった。そのためドーフィンベースの電気自動車それだけの数が製作できなかった。ヘニー・キロワットとならなかった未完成のシャーシはフロリダのディーラー(社名非公開とされている)に購入され、そこで従来型のガソリンエンジンを搭載しルノー・ドーフィンとして販売された。 会社の販売記録にある32台のヘニー・キロワットのうち2台が「生存車」として定期的に運転されていることが確認されている。
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