生産および消費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:35 UTC 版)
日本酒は、大韓民国では税法上の13種類の酒区分の中で「清酒」(청주, チョンジュ)にあたり、清酒は正宗(정종, チョンジョン)とも呼ばれる。これは1930年代に現地生産を行っていた日本酒、「櫻正宗」が大ヒットしたためとされる。韓国は、消費量と自国生産量は日本以外の国では最大となっているが、ビールやマッコリ、ソジュなどに比べると出庫量は1%未満である。北朝鮮については、2006年より日本政府は核実験などに対する制裁処置によって北朝鮮への酒類輸出を禁止している。 韓国では比較的高級な吟醸酒などはホテルや高級居酒屋で接待などの用途に、普及価格帯のものは安価な居酒屋で消費されることが多く、家庭での消費は少ない。900ミリリットル入りの紙パックの形態で最も多く販売されており、日式レストランでは1本30,000~40,000ウォンと日本の3倍程度の価格となっている。また、旧正月などの名節(朝鮮語版)や先祖供養には清酒を供えることが一般的であり、この祭祀向けの需要が清酒市場の70%を占めるという見方がある。2015年の韓国国内の調査では、韓国産の清酒と日本酒については「同じ酒」という認識が53%、「異なる酒」という認識が47%となっており、原料が韓国産であるか等をもとに差異を認識しているケースがある。
※この「生産および消費」の解説は、「朝鮮の日本酒」の解説の一部です。
「生産および消費」を含む「朝鮮の日本酒」の記事については、「朝鮮の日本酒」の概要を参照ください。
- 生産および消費のページへのリンク