日本のガールズバンド
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「ガールズバンド」の記事における「日本のガールズバンド」の解説
日本においては1975年前後より女性だけのアマチュア・バンドがいくつか登場したものの、本格的なガール・ロック・バンドとしては1977年にメジャーデビューしたガールズが最初のものであるとされる。その後、ZELDA、水玉消防団、タンゴ・ヨーロッパなどによりガールズ・バンドのステイタスが確立されていった。 1981年に結成された少年ナイフは1980年代に海外進出を果たし高い評価を受けた。1985年にはSHOW-YA、1986年にはプリンセス プリンセスがメジャーデビューし、ガールズバンドブームを起こす。1988年にはGO-BANG'Sがメジャーデビュー。1989年からTBSテレビで放送された三宅裕司のいかすバンド天国にも、PINK SAPPHIRE、NORMA JEAN、THE NEWS、マサ子さん等のガールズバンドが出場した。1991年には女性版B'zのようなハードロックデュオとして、ビーイングからKIX-SやMANISHがデビューした。 1997年にはガールズバンド専門レーベル「ベンテン・レーベル」が設立され、ロリータ18号、つしまみれ等が所属する。1990年代は少年ナイフ、チボ・マット、Buffalo Daughter等のガールズバンドは日本国外で高評価を受けた。 2000年代前半には、THE★SCANTY、Whiteberry、ZONE等が活動していた。特にZONEはもともと「演奏するふりをしながら踊る」というグループであったが、3枚目のシングル「secret base 〜君がくれたもの〜」より実際にメンバーが演奏するようになり、アイドル性も兼ね備えたガールズバンドを意味する「バンドル」としての地位を確立。同作から解散後に発売されたベストアルバム『E 〜Complete A side Singles〜』までの全てのCDでオリコンチャート10位以内を記録した。2005年には中ノ森BANDがデビューし、「Oh My Darlin'」で第47回日本レコード大賞新人賞、「Fly High」で第48回日本レコード大賞金賞を受賞するも、2008年に解散する。 またこの頃、チャットモンチー、SCANDALなど後のガールズバンドブームをけん引するバンドが結成された。2000年結成のチャットモンチーは2008年にはガールズバンド史上最速のメジャーデビューから2年4か月での日本武道館2days公演『チャットモンチーのすごい2日間 in 日本武道館』を開催。2006年結成のSCANDALは2008年にメジャーデビューし、第51回日本レコード大賞新人賞を受賞する。2012年にはガールズバンド史上最速の結成から5年7か月での日本武道館公演『SCANDAL JAPAN TITLE MATCH LIVE 2012 -SCANDAL vs BUDOKAN-』を開催。 2010年代にはSCANDALやアニメ『けいおん!』の影響でガールズバンドブームが再来チャットモンチー、SCANDALを筆頭に、赤い公園、ねごと、FLiP、LoVendoЯ、tricot、Chelsy、がんばれ!Victory、Poppin'Party、SILENT SIREN(旧:Silent Siren)、SHISHAMO等様々な音楽性のガールズバンドが活躍する。特にSilent Sirenは、『Silent Siren Live Tour 2014→2015冬 ~武道館へ GO! サイレン GO!~』のファイナルとして、メジャーデビューから2年2か月での日本武道館公演を行う。Poppin'Partyも、『BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館』として、ガールズバンド史上最速のメジャーデビューから1年6か月での日本武道館公演を行った。なお、Poppin'Partyが初の武道館公演を行う以前は、SILENT SIRENが最速だった。2019年には、SILENT SIRENとPoppin'Partyが共に初のドーム公演となる対バンライブをメットライフドームにて行われた。 また、SCANDALは2010年から2015年まで年1回、女子中高生のみ、あるいは女子高生が所属する男女混成バンド限定の『コピーバンド・ヴォーカリストコンテスト』を開催、決勝進出者のうちたんこぶちん、KANIKAPILAは後にメジャーデビューした。その後もかつてメンバーが通っていたダンス&ヴォーカルスクールからGIRLFRIENDがメジャーデビューを果たすなど、SCANDALはガールズバンドシーンの拡大に大きな影響を与えたバンドとなっている。また、この時期にはアイドルとバンドの接近も進み、SILENT SIRENやLoVendoЯなどTOKYO IDOL FESTIVALに出場したガールズバンドもある。 一方でCyntia、Mary's BloodなどHR/HMを専門とするガールズバンドは「ガールズメタル」または「嬢メタル」とも呼ばれる新たなジャンルを形成しており、海外のHR/HM界には見られない日本独自のスタイルとして成長。特にBAND-MAIDはメイド服を着用してハードロックを演奏するというギャップが話題となり、主に海外において高い評価を受けている。また2018年にはLOVEBITESが、日本のガールズバンドとしては初めて欧州最大級のメタルフェス「ヴァッケン・オープン・エア 2018」への出演を果たした。
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