日本のガベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 14:08 UTC 版)
日本の裁判所においては、法廷や競売の開札場等にガベルやそれに類する場を静粛にさせる器具は備え付けられておらず、裁判官や執行官がそれらを用いることはない。 参議院の本会議においてはガベル(ギャベル)が使用されており、叩くことで開会を示す。これは1950年のアメリカ合衆国上院を視察した際にお土産として持ち帰ったのが始まりであり、衆議院では使用されない。 なお、場を静粛にさせる道具としては帝国議会時代から衆参両院共に「号鈴」(衆議院)、「振鈴」(参議院)という大きな鈴が議長席に用意されている。衆議院規則第218条及び参議院規則第214条において、議長が鈴を鳴らした場合には何人も沈黙しなければならないとされている。しかし、衆議院では使用した結果、さらに場が紛糾してしまったことから使わないことが不文律となっており、参議院では貴族院当時から1度も使われたことがない。
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