新型コロナウイルス感染症否定運動とMMT理論への手の平返し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:19 UTC 版)
「藤井聡」の記事における「新型コロナウイルス感染症否定運動とMMT理論への手の平返し」の解説
内海聡らと共に「新型のコロナウィルスは存在しない」「風邪のコロナは4種類あり、5種類目が追加されたと考えるのが妥当」と主張する団体の主要メンバーで2020年12月に共同宣言を行った。 (1)政府に対する迅速な指定感染症(2類相当)解除の要請 重症者と死者はインフルエンザよりも圧倒的に少なく、通常のインフルエンザや風邪と同等の扱いにすべきことを数字が明確に示している。 (2)PCR検査による陽性者認定の停止要請 PCR検査とは元来病原体検査のための方法論ではなく、遺伝子の断片を試験管内で増幅する技術である。遺伝子断片が検出され「陽性」判定となったところでそれが病原性を示すという根拠はどこにもない。 (3)感染予防対策としてのマスク着用の推奨停止要請 マスクさえ着用していれば感染予防になるという大きな誤解は他の対策がおろそかになることにも繋がり、かえって危険である。マスクは空気中のゴミ、雑菌、ウイルス、口腔内からの細菌等を集積し溜め込むフィルターであり、国民が正しい着用方法を理解しないままで長期間に渡って同じマスクを着け続け、そのマスクを触れた手指で他への接触や食事をしている現状は感染拡大防止の観点から見ても逆効果である。 (4)政府・自治に対する施策の根拠となる科学的データの提示要請 感染症には、感染性心内膜炎、骨髄炎、皮膚軟部組織感染症、膿瘍、敗血症、多剤耐性菌、劇症型溶血性レンサ球菌など厄介なものが多くある中、今回の新型コロナウイルス感染症にだけ特別な対策が施される理由が不明瞭である。 また藤井は2021年9月に新型コロナウイルスワクチン接種を行ったことを明らかにした。このような手の平返しのため、独立行政法人日本原子力研究開発機構J‐PARCセンター物質・生命科学ディビジョン中性子源セクション研究副主幹の井田真人理学博士に「コロナが目の前にあったら飲み干せる」と豪語していた過去があるのにワクチン接種した藤井を「あなた方の言説に惑わされて変な方向に行ってしまった一般の人々に対しては、どのように責任をとるの?」と無責任を指摘している。 中野剛志は、コロナウイルスの存在を否定するWERISEで活動する藤井について、2020年12月の『WeRise』講演で「コロナがあったら、飲んでもいい」と発言したこと、挙句の果てには『Oh,Yeah,Oh,Yeah』などとギター片手に叫んでいたことを糾弾している。「ツイッターで流れて来たその動画を見た時は、言葉を失いました。/これは、さすがに限度を超えているでしょう。…藤井氏とつるんでいる連中は、この『Oh,Yeah, Oh, Yeah』の動画を見ても平気なんですか?」と呆れている。適菜収は藤井の所属する「WeRise」について、「武田邦彦や内海聡といった陰謀論者が集まっているトンデモ集団」であり、藤井聡について、「新型コロナという危機に対峙できないだけではなく、自分自身の危機にも対峙できなかった。都合の悪い現実を直視せずに、自己欺瞞を続けてきた」「藤井はMMT(現代貨幣理論)の話をずっとしていましたよね。ところが、新型コロナの補償の話になると、それを引っ込めてしまう」とコロナ禍自粛補償に使えるはずのMMT理論を引っ込める矛盾も指摘している。対談した二人は藤井について、議論の勝敗だけにこだわる「知識人ごっこ」の輩と糾弾している。
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