教会指導部
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「カルステン・レンツィング」の記事における「教会指導部」の解説
2019年10月13日、レンツィングが学生として右派系雑誌フラグメンテの編集に加わっていたことを、州教会事務局長ハンス=ペター・フォルバッハは明らかにした。2019年10月11日において、州教会指導部は学生のレンツィングによって記されたテクストを受け取っていた。そこではエリートを待望し、国家主義への傾斜や民主主義への敵意が散見しており、当時であっても、現在であっても許容し難いテクストであると見なした。レンツィングは若い時分に真理を探究した上で、牧師という職を求めた。牧師と州教会監督に在職時には、若き時代のような言葉は彼から出されてはいない。州教会指導部に対して、レンツィングは昔のテクストを脇において、ひどい無理解と恥辱を受けたと発言。監督と教会指導部との間には距離がはっきりと出来てしまった。しかしながら、明らかになった過去の言動は州教会監督としての彼の働きを妨げてしまうことは確かであった。レンツィングの過去と経歴公表の不誠実さに直面して州教会指導部も厳しい状況に追い込まれた。手続き上、レンツイングは州教会指導部が引退の日付けを設定するまで、監督職を継続していくことになる。教会において極右思想、人間や民主主義蔑視思想との決別が不十分とした牧師たちの隣人愛請願の指摘が正しかったことになる。2019年10月14日、2015年州教会監督選挙において、レンツィングの履歴に関して審査すべき事項は対立候補のそれと同様の少なく、問題になるようなことはなかったと州教会広報担当が補足説明した。 2019年10月16日、レンツィングが批判に対処せずに未解決なままにしている現状を州教会事務局長ホルバッハは明らかにした。州教会指導部の了承を得て、ホルバッハは新右翼向け民間図書館の代表者であったヴォルフガング・フェンスケと接触を続けていた。フェンスケは2015年のレンツィング州教会監督就任にも関与した人物である。今後、ザクセン州教会において、州教会監督候補者の各種団体における加入歴、政党党籍の有無、学生組合やその関連団体の加入歴がより詳細に調べられることになった。 ドイツ福音主義教会 (EKD) 常議員会議長ハインリヒ・ベッドフォード=ストロームは、レンツィングの州教会監督辞任に関して、即座に遺憾の意を表明した。レンツィングが記述した昔のテクストが明るみになった後、ハインリヒ・ベッドフォード=ストロームはザクセン福音ルター派州教会に早急な説明を要求した。レンツィングに対しては州教会事務局に協力するように求めた。「福音主義教会として、我々は極右思想に反対し、その立場を明確に表明しなければならない。さらに、保守主義は教会において認められるが、ドイツ福音主義教会と共に反ユダヤ主義、人種主義、フェルキッシュ思想と外国人嫌悪と厳しく対峙していかなければならない」と語った。2019年10月21日、レンツィングは州教会事務局に自身の退任を誓約した。詳細な協議を終えた後、州教会監督の辞任は受理され、州教会の一体性を守るために為した彼の決断に謝辞が述べられた。必要な内部討論を回避せずに、すべての教会員は州教会の一体性を維持することを確認した。州教会監督としてのレンツィングの職務は2019年10月31日に終えることになった。 レンツィングの問題はドイツ福音主義教会 (EKD) における右翼急進主義との境界設定に関する議論を活発にさせた。ザクセン福音ルター派州教会は2019年11月2日に臨時教会総会を開催し、極右と保守主義キリスト者に関する見解を明らかにすることになった。他の州教会とは違って、ザクセン福音ルター派州教会はキリスト者教会員の右翼急進派集団への加入を禁じていなかった。ドイツのための選択肢 (AfD) 党員の教会役員就任を認める場合、個々の事例において精査することが必要になる。ドイツ福音主義教会 (EKD) の反ユダヤ主義問題担当クリスチャン・スタファは右翼思想との綿密な神学的論争をおこなうことを支持している。
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