教会改革と清貧運動とは? わかりやすく解説

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教会改革と清貧運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 10:31 UTC 版)

フランシスコ会」の記事における「教会改革と清貧運動」の解説

聖者フランチェスコジョヴァンニ・フランチェスコ・ベルナルドーネアッシジのフランチェスコ)の活動舞台となったアッシジイタリア半島中部ウンブリア地方の古い街市であり、フランチェスコアッシジ富裕な毛織物商ベルナルドーネ家の長男として生まれた若いころ放蕩生活も経験したフランチェスコは、1206年、サン・ダミアノ教会十字架から「早く行って私の壊れかけた家を建て直しなさい」という声を聞いて決定的な回心至り、その神の啓示どおり教会修復から本格的な宗教活動開始したフランチェスコ托鉢しながら平和と愛、清貧唱えていくうち、しだいに互いに「兄弟」呼びあう同志増え12人の仲間11人説もある)とともに小さき兄弟修道会」(Ordo fraterorum minororum) と名乗るようになった12人の仲間とは、 クインタヴェッレのベルナルド カッターニオのピエトロ エジディオ サッパティーノ モリコ カンペッロのジョヴァンニ フィリッポ・ロンゴ サン・コンスタンツォのジョヴァンニ バルバロ ベルナルド アンジェロ・ディ・タンクレディ シルヴェストロ であった集まった弟子出自はさまざまであった法学博士財産家ベルナルド)がいれば聖堂参事会法律顧問ピエトロ)がおり、騎士(アンジェロ・ディ・タンクレディ)もいれば、司祭(シルヴェストロ)や農民(エジディオ)もいた。この集まりまた、当初正式な組織ではなくフランチェスコ自身聖職者ではなかったが、1209年ローマ教皇インノケンティウス3世認可得て活動するようになった11人説ではシルヴェストロの入会1210年ころとなる)。インノケンティウス3世は、放置しておけばローマ教会への批判勢力なりかねないフランチェスコたちの清貧運動を、むしろ積極的に保護下においたほうがよいとの判断もとづいて認可あたえたものと考えられる。これにより正式な修道会となったフランシスコ会は、その後ローマ教会対す忠誠長くまもり続けていった。 1215年にはアッシジの有力貴族息女ありながら、家を飛び出してフランチェスコしたがったキアラクララ)を中心に第二修道会女子修道会)が活動始めたまた、1221年頃には在俗の「償い兄弟姉妹の会」(第三会、略称OFS)が組織された。この在俗の会の創設は、フランシスコ会ならではのものであり、フランチェスコ自身の強い意向のもと創設されたものだが、歴史的に大きな役割演じた。 なお、12世紀以来一般信徒のなかでは俗語訳の聖書読み、それについて互いに語り合って信仰深めおうとする運動起こっており、ワルドー派やフミリアーティはそうした新し言葉への期待察知して運動応えていったが、教会はむしろワルドー派破門処すなど、信徒信仰生活のなかで生まれた希求充分に応えることのできない状況にあった。しかし、1200年前後には、ペトルス・カントールを中心とするパリ神学者たちが新し社会からの要請応えた司牧神学模索するなど、ひとつの転機をむかえていた。フランチェスコ回心フランシスコ会創設は、そうしたさなかにおこなわれたであった1215年フランチェスコ教皇インノケンティウス3世主催する第4ラテラン公会議修道士ドミニコ(ドミニクス・デ・グスマン)とともに招かれローマ訪れたフランチェスコ教会組織における位階は、最も低い助祭にすぎなかったが、彼の出席教皇権フランシスコ会将来にとって大きな意味をもった。第4ラテラン公会議また、ペトラス・カントールらの神学制度的な形をあたえたであった

※この「教会改革と清貧運動」の解説は、「フランシスコ会」の解説の一部です。
「教会改革と清貧運動」を含む「フランシスコ会」の記事については、「フランシスコ会」の概要を参照ください。

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