教会政治における活躍とは? わかりやすく解説

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教会政治における活躍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:46 UTC 版)

クレルヴォーのベルナルドゥス」の記事における「教会政治における活躍」の解説

ベルナルドゥス聖性自己節制厳しさ、そして説教師としての優れた資質によって、彼の名声高まっていき、クレルヴォーには多く巡礼者押しかけるようになったベルナルドゥス奇跡起こしたという噂が広まると、各地から病者障害のある者がやってきて、奇跡的な治癒願った結果的にこの名声によって、静かな観想生活を送りたい願っていたベルナルドゥス自身思いとは裏腹に世俗世界にかかわらざるをえなくなってゆく。1124年教皇ホノリウス2世就任した頃には、ベルナルドゥスフランス教会において押しも押されもせぬ存在になっており、教皇助言求めるほどになっていたのである1129年アルバーノマテウス枢機卿招きトロワ司教会議参加したベルナルドゥスは、そこでテンプル騎士団認可得られるように働きかけシャロン司教会議ではヴェルダン司教アンリ問題司教辞任という形で決着させることに成功し教会政治における手腕でも高い評価得た。 しかし教会において、ベルナルドゥス評価決定的になるのはむしろ、その後起こった教会分裂騒動の収拾においてであった。それは1130年教皇ホノリウス2世亡くなり教皇選挙紛糾したことに端を発している。後継にえらばれたインノケンティウス2世に対して対立教皇アナクレトゥス2世が立つという事態になり、ルイ6世肥満王)が1130年エタン司教会議招集事態の打開目指した。そこにおいてベルナルドゥスは、インノケンティウス2世強力な擁護者となり、多く論戦戦ったローマにはすでにフランスイギリススペインなど各国の支持取り付けたアナクレトゥス2世居座っており、インノケンティウス2世各地放浪余儀なくされていたが、ベルナルドゥスはこれを逆手にとり、インノケンティウスこそ「世界受け入れられ教皇である」と主張したベルナルドゥス教皇からの使命を受け各地旅行したミラノでは高官聖職者たちがミラノ大司教着任することを願ったが、ベルナルドゥスはクレルヴォー修道院戻った。そこから神聖ローマ皇帝ロタール3世との議論のためにリエージュ向かった1133年になると皇帝は兵を率いてローマ目指しベルナルドゥス教皇意図受けてジェノヴァピサ同盟成立させた。ローマにいたアナクレトゥス2世サンタンジェロ城擁しシチリア王後ろ盾持っていたが、ロタール3世兵力前にしぶしぶインノケンティウス2世との対話応じることになったローマでロタール3世インノケンティウス2世から王冠を受けることができたが、ホーエンシュタウフェン家との争いがあったため、自身威光高めることができなかった。ベルナルドゥスが再び召喚され説得向かったことで、1135年春にホーエンシュタウフェン家シュヴァーベン大公フリードリヒ2世ロタール3世との和解応じ臣従約束した6月に入るとベルナルドゥスイタリアにやってきて、ピサ教会会議主導した。そこにおいて対立教皇アナクレトゥス2世破門追い込むことに成功した北イタリアではベルナルドゥス影響力絶大となっており、ミラノロンバルディアの諸都市ベルナルドゥス説得に応じてロタール3世インノケンティウス2世への臣従約束した

※この「教会政治における活躍」の解説は、「クレルヴォーのベルナルドゥス」の解説の一部です。
「教会政治における活躍」を含む「クレルヴォーのベルナルドゥス」の記事については、「クレルヴォーのベルナルドゥス」の概要を参照ください。

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