レンツィング州教会監督時代(2015 - 2019年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 13:53 UTC 版)
「ザクセン信仰告白運動」の記事における「レンツィング州教会監督時代(2015 - 2019年)」の解説
2015年5月21日、カルステン・レンツィングがザクセン福音ルター派州教会監督に僅差で選出された時、州教会内における左右分極化の克服という重い課題が横たわっていた。エルツ山地マルカースバッハのガストン・ノグラディ牧師はザクセン信仰告白運動に属する立場から、保守派をリスペクトするレンツィングこそ州教会監督にふさわしいと称賛した 。レンツィング監督は州教会において誰も排除しないと告知したが、同性愛者であることを明らかにして生活している者たちに、個人的には福音を語る気にはなれないと明らかにした。州教会監督就任の1年後、レンツィングはインタビューに応じて、自身の監督就任前まで同性愛者の牧師館入居が州教会によって認められ継続していたことを批判した。同性婚は認められないとしたが、同性愛者を祝福することは誰もが出来ると見なした。 2016年の聖霊降臨祭において、ザクセン州教会内の進歩的教会員たちは「共同連帯と神学のフォーラム」と呼ばれる組織を結成した。この組織は独自のウェブサイトを立ち上げ、討論をおこなう年次総会も開催した。この組織は自らをSBIの対抗組織であると理解していた。フォーラムの指導者であったクリストフ・マイアーは教会と信仰に関する理解において対極的立場を報道向け文書で明確に表明していた 2016年秋、教会において男性同性愛者カップルに祝福を与えるかどうかは、個々の事例を照らして牧師が判断するとの決定を州教会指導部は下した。その時の州教会トップのレンツィング監督は男性同性愛者カップルへの祝福を個人的には拒否すると語った。州教会総会内進歩派の「共同連帯と神学のフォーラム」は州教会指導部のこの決定を歓迎した。SBIは州教会のこの決定を霊的なものではなく、教会法的にも瑕疵があると断言した。さらに、州教会指導部に対して声明を発表した。 そこにおいて、男性同性愛者カップルへの祝福は聖書と信仰告白において相容れないものであると州教会指導部は明言すべきとした。
※この「レンツィング州教会監督時代(2015 - 2019年)」の解説は、「ザクセン信仰告白運動」の解説の一部です。
「レンツィング州教会監督時代(2015 - 2019年)」を含む「ザクセン信仰告白運動」の記事については、「ザクセン信仰告白運動」の概要を参照ください。
- レンツィング州教会監督時代のページへのリンク