手鑑「たかまつ」とは? わかりやすく解説

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手鑑「たかまつ」(百八十六葉)

主名称: 手鑑「たかまつ」(百八十六
指定番号 2443
枝番 00
指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1帖
時代区分 奈良江戸
年代
検索年代
解説文:  三井家伝来して「たかまつ」と称され古筆手鑑である。折帖の表裏各五〇面に貼付され古筆切総計一八六葉で、各付され古筆極の伝承筆者によれば、表は天皇皇族摂関公卿名人七八名、八六葉、裏は能書武家高僧歌人女人連歌唐人の七九名、一〇配列している。
 冒頭には賢愚経第六断簡大聖武一三行)、ついで法華経巻第五断簡下絵切、二〇行)を掲げ平安時代古筆切としては万葉集第十断簡元暦校本有栖川切)、古今集巻第二断簡高野切)、古今集第十一および第十断簡本阿弥切二葉)、古今集第十断簡筋切【すじきれ】)、後拾遺集第十断簡中院切)など古筆切代表的遺品収め、また鎌倉時代のものとしては、千載集第十断簡八幡切)、伏見天皇宸翰拾遺集巻第二断簡筑後切、巻末)などを掲げている。その他、崇光天皇後小松天皇近衛家基近衛信尹一条兼良藤原俊成など名家筆跡網羅している。
 本帖の特徴は、歌集断簡が八七葉あって、所収古筆切の約半数占めていることで、特に勅撰集断簡古今集から新拾遺集までのうち十六代集五六収めている。また業平集九条右大臣集などの私家集断簡があり、小大君筆とされた元真集断簡西本願寺本三十六人家集加賀切と異な別本として注目され藤原忠家筆とする寛和元年八月十日殿上歌合断簡二十巻本歌合断簡として価値が高い。なお、所収古筆切料紙多く唐紙金銀下絵など変化に富んだ装飾紙であることも特徴で、本帖の編纂周到な用意の下に行われたことを示している。
 本帖の表裏表紙見返には狩野周信筆の山水画描かれ周信十八世紀前半活躍した奥絵師であり、本帖の成立その頃考えられる。本帖の内容は、古筆家台帳とされる翰墨城」「藻塩草」「見ぬ世の友」(共に国宝)に次ぐもので、江戸時代盛行した古筆手鑑代表的遺品として貴重である。
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