もしお‐ぐさ〔もしほ‐〕【藻塩草】
藻塩草
藻塩草
藻塩草
藻塩草
藻塩草
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/27 17:06 UTC 版)
アマモは古くからもしおぐさ(藻塩草)とも呼ばれたが、この語は海藻・海草類を焼いて塩をつくる「藻塩焼き(もしおやき)」に使われる海藻・海草一般を指したもので、アマモのほか、「名告藻(なのりそ)」とも呼ばれたホンダワラなどをときに含む。 万葉集以来、和歌には藻塩焼きのうらさびしい情景がしばしば詠まれる。藻塩草は単に「藻(も)」として詠まれることもある。 来ぬ人を まつ帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ 藤原定家 朝凪に あまの刈るてふ 藻塩草 たくや釜戸の 関といふらん 足利義満 さらに、藻塩焼きでは海藻・海草を「かき集めて」潮水を注ぐところから、和歌では「藻塩草」をしばしば「書く」「書き集める」に掛けて用い、また歌などの詠草を指すこともある。 これを踏まえて「藻塩草」と題した本は複数あるが、特に有名なのは、1513年(永正十年)ごろに、宗祇の弟子である連歌師の宗碩が編んだと言われる、大部の歌語辞典である。この書名も、歌語を「書き集めた」というところから来ている。また、手鑑「藻塩草」(京都国立博物館所蔵)は、国宝に指定されている。
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