藻塩焼神事
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毎年7月10日の鹽竈神社例祭の際、3座の神前に御供えする神饌を調進するため、7月4日から7月6日の3日間に渡って「藻塩焼神事(もしおやきしんじ)」が当社で行われる。神事の起源は不明であるが、古代まで遡るものと考えられており、古代の一連の製塩に関する行事を現代に伝えるものとなっている。神事は藻刈・御水替・藻塩焼の3つの部分からなり、総じて「藻塩焼神事」として宮城県指定無形民俗文化財に指定されている。 藻刈 (7月4日)鹽竈神社の幟を立てた小船を宮城郡七ヶ浜町花淵湾(鼻節神社の沖合)に出し、海底より海藻のホンダワラを刈り取って櫃に納めて持ち帰り、社殿に供える。 御水替 (7月5日)午前10時、御釜神社に奉告の祭典を行ったのち、松島湾の釜ヶ淵に小船を出す。船上で儀式を行い、満潮時の海水を汲み帰って神竈の柵内に置く。午後5時より旧来の神竈の水を新桶に汲み取って残水を去り、竈の内外を藤蔓で洗浄してから、汲み帰って来た潮水を竈に入れる。 藻塩焼例祭 (7月6日)神竈と同形に作った塩焼竈の上に竹で編んだ棚を置き、4日の藻刈により刈り取って来たホンダワラを広げる。その上から潮水を注いで竈の中に鹹水を蓄え、時間をかけて煮詰める。できた荒塩は採集して、まず御釜神社の神前に供え、10日に鹽竈神社の3座の神前に供える。 牛石藤鞭社祭典 (7月7日)
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