藻場の減少
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 09:32 UTC 版)
埋め立て・浚渫によって浅場が減り、海藻・海草の生育する場が失われたこと、富栄養化のため増殖した植物プランクトンや開発に伴う赤土の流入によって海水の透明度が低下し、光合成に必要な光量が得られないこと、また温暖化による海水温度の上昇や農薬・除草剤などの化学物質・有害物質の影響(水質汚染)、摂食生物(特にウニ類)の増加に伴う生態バランスの変化などが原因で、藻場は減少している。摂食生物の増加が藻場減少の主な原因として挙げられることが多いが、付近に摂食生物が密生する藻類は生産量も増加する傾向がある。海水温の上昇が海藻・海草の生育を妨げるだけでなく、摂食生物の活動を助長する原因にもなっているなど、複数の原因によって藻場は減少している。 1978年から1998年の20年間で、日本全国の藻場は207615ヘクタールから142459ヘクタールに減少、約650平方キロメートル(約3割)が失われた。 「磯焼け」も参照
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