牛石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 11:34 UTC 版)
境内には牛石藤鞭社の脇の池中に「牛石」と称される霊石がある。『別当法蓮寺記』および『鹽社由来追考』によれば、鹽土老翁神が海水を煮て製塩する方法を人に教えた際、塩を運ばせた牛が石と化したという。神竈より巽の方角に50歩ほどの人家の裏、土中に背のみが見え、知らずに不浄を為すと祟るので柵で囲っている、と記録されている。これを信じる家には疫病を入れず、人の手足の煩いを除き、牛馬の病を癒すと伝えられている。 文化10年(1813年)再刻改の『牛石明神』図の説明書きによると、御釜神社に近い町家の裏、小池の中に在り、常には水が多くてわずかに背のみが見える、毎年7月6日にその水をさらう事があり、その奇絶なる姿を見ることができる、としている。現在も境内にある牛石藤鞭社の脇、柵に囲まれた池の中に、水が澄んでいればその背を見ることができる。 『奥鹽地名集』には、和賀佐彦という神が7歳の子供の姿となって塩を載せた牛を引かせたが、この牛が石と化したという異説が記載されている。 また、神が牛を引く際に使用した藤を逆さまに立てていたところ、これが根付いて1丈四方の白藤になったと言う。『塩竈町方留書』によれば、この藤は塩竈本町の次郎兵エ屋敷裏にあると伝えている。
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