中院とは? わかりやすく解説

ちゅう‐いん〔‐ヰン〕【中院】

読み方:ちゅういん

同時に三人上の上皇または法皇があるとき、2番目の人。本院新院に対していう。なかのいん

斎宮寮の一。頭(かみ)以下の役人詰め所

矢の的で、三重の輪の2番目の部分


なかのいん〔なかのヰン〕【中院】

読み方:なかのいん

姓氏の一。村上源氏一流具平親王の子師房が臣籍下って源姓賜りその後裔である鎌倉時代大納言通方(みちかた)を祖とする。

[補説] 「中院」姓の人物
中院通勝(なかのいんみちかつ)
中院通村(なかのいんみちむら)


中院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 15:54 UTC 版)

中院
所在地 埼玉県川越市小仙波町5-15-1
位置 北緯35度54分53.7秒 東経139度29分25.3秒 / 北緯35.914917度 東経139.490361度 / 35.914917; 139.490361座標: 北緯35度54分53.7秒 東経139度29分25.3秒 / 北緯35.914917度 東経139.490361度 / 35.914917; 139.490361
山号 星野山[1]
宗派 天台宗[1]
寺格 別格本山
本尊 阿弥陀如来
創建年 伝・830年(天長7年)[1]
開山 伝・円仁[1]
開基 伝・淳和天皇
正式名 星野山無量寿寺中院
公式サイト 天台宗別格本山 中院
法人番号 3030005008215
中院
中院 (埼玉県)
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中院(なかいん)は、埼玉県川越市小仙波町にある天台宗寺院である。山号は星野山。寺号は無量寿寺。院号は中院。

歴史

平安時代淳和天皇の勅許で円仁(慈覚大師)が建立し、当初は無量寿寺仏地院と号した。鎌倉時代、尊海僧正によって再建する。日蓮が尊海僧正より恵心流の伝法灌頂を受ける[2]東国580ヶ寺の本山の勅書を受けるなど隆盛を極めた。無量寿寺には仏蔵院(北院)、仏地院(中院)、多聞院(南院)が存在し、後伏見天皇が尊海僧正に命じ関東天台宗の本山とした。天台宗の学問所である仙波談義所が開かれ関東八檀林の一つとして栄えた。天海大僧正が喜多院(北院)の住職となるまでは、中院が無量寿寺の中心的な役割を果たした。仙波東照宮建立の際に中院は移動した。

  • 830年(天長7年)円仁淳和天皇の勅許により、仏地院(中院)を建立する。
  • 941年(天慶4年)天慶の乱により、焼失する。
  • 1296年(永仁4年)尊海は成田氏外護により、伽藍を再建する。
  • 1296年(永仁4年)仙波談義所が開かれる。
  • 1537年(天文6年)北条氏の侵攻により、焼失する。
  • 1632年(寛永9年)伽藍を再建する。
  • 1638年(寛永15年)川越大火により、焼失する。
  • 1639年(寛永16年)現在の地に移転する。
  • 1733年(享保18年)本堂を再建する。
  • 1945年(昭和20年)釈迦堂・薬師堂、焼失する。
  • 1983年(昭和58年)釈迦堂を再建する。
  • 2012年(平成24年)薬師堂を再建する。

文化財

  • 中院(川越市指定史跡)
  • 中院文書(川越市指定有形文化財)

境内

「狭山茶発祥之地」の碑
島崎藤村の義母・加藤みきの墓があり藤村は頻繁に訪れた。島崎藤村の妻となった加藤静子は川越出身で、その母である加藤みきとは大変仲が良く、茶道の師匠であった加藤みきに藤村が贈った茶室「不染亭」や、藤村書の「不染の碑」もある。
  • 狭山茶発祥之地の碑
円仁京都より茶を伝え境内で茶の栽培を始めた。その後、川越藩領の狭山丘陵で茶の栽培が広まった。狭山茶は元は「河越茶」といった。30年ほど前までは境内に茶畑が残っていた。
  • 日蓮聖人伝法灌頂之寺の碑
1253年(建長5年)日蓮が尊海僧正より恵心流の伝法灌頂を受けた碑。

交通アクセス

脚注

  1. ^ a b c d 新編武蔵風土記稿 小仙波村.
  2. ^ 寺伝による。

参考文献

外部リンク


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