平家の女性たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:55 UTC 版)
「平清盛 (NHK大河ドラマ)」の記事における「平家の女性たち」の解説
時子(ときこ) 演:深田恭子 清盛の後妻。平時信の娘。時忠・滋子の姉。二条帝の乳母。 明子の友人で彼女から琵琶を習っていた。『源氏物語』の世界に憧れ、光源氏のような男性との出会いを夢見ており、自分の理想像とは正反対の清盛を「光らない君」と呼んで当初は嫌っていたが、清盛が明子に求婚する場に居合わせ、彼の真直ぐな心根に惹かれるようになる。以後も清盛への想いを隠して明子との交友を続け、彼女の死後も遺された子供達の面倒を見に清盛の館に通っていたことから清盛との縁談が持ち上がり、清盛にも望まれて妻となる。 結婚後は先妻・明子の生んだ重盛・基盛と自分の生んだ清三郎以下の子供たちを分け隔てなく育て、重盛・基盛からも実の母のように慕われる。また、結婚後は明子を忘れられない清盛に遠慮して琵琶を弾くことを止めていたが、子供達の勧めや清盛に「明子とそなたの音色は違う」と言われたことをきっかけに再び弾くようになった。 清盛が内面に抱える孤独を理解し、彼が保元の乱で身内を処断したことを切っ掛けに自身も棟梁の妻として生きることを決意する。平治の乱では清盛不在で混乱する一門を代って纏め上げた。乱後は清盛の推挙で二条帝の乳母となる。清盛が病に倒れると重盛を棟梁の代行に指名するが、棟梁の座を意識し始めた我が子・宗盛との間で板ばさみとなる。 清盛に従って出家し、以後は「二位尼(にいのあま)」と呼ばれることもある。福原には同行せず、都で一門を支える。都が福原に移ると同地に移り住むが、仏御前と浮気している清盛に気を使って桃李の邸に滞在した。 清盛の死後も一門を支えるが、壇ノ浦に追い詰められ、安徳帝と宝剣を抱いて入水した。 池禅尼(いけのぜんに) (宗子 → 池禅尼) 演:和久井映見 平忠盛の正室。剃髪前の名は宗子(むねこ)。 事実上の先妻である舞子の影響を引きずる忠盛を、妻として献身的に支える。また忠盛の考えに従って清盛を嫡男として育て、実子・家盛には弟として兄を支えよと説いた。冷静沈着にして温厚な良妻賢母だが我慢も多く、ふとした拍子に我を忘れて怒る事もあった。和琴の演奏が得意。 清盛らの幼少時、家盛が清盛と遊んでいて怪我をしてしまった際、清盛に平手打ちをして厳しく叱責してしまい、これを切っ掛けに清盛が己の出生の秘密に気付いてしまったことがあり、以降はそれを負い目に感じていた。家盛が急死すると再び清盛を強く咎めるが、清盛の血曼荼羅を見て家盛の遺志を理解し、清盛と改めて和解した。 忠盛の死後は髪を下ろし、六波羅の池殿に住む。保元の乱では崇徳院方につこうとする頼盛を説得して参陣を断念させるが、代りに忠正が崇徳院方に参陣したことに心を痛める。平治の乱後、捕えられた頼朝に亡き家盛の面影を見たことと、頼朝を殺したくない清盛の本心を察して、飲食を断っての懇願で助命を実現させる。しかし、実際に断食は一日も持たなかった。その後も平家の繁栄と存続を一身に願い、一門の者達に見守られながら逝去。 明子(あきこ) 演:加藤あい 清盛の最初の妻。高階基章の娘。琵琶の演奏が得意で、時子を始め複数の公家の娘に教えていた。 父と共に俄か雨に降られて難渋していたところを清盛に助けられる。清盛に心惹かれるが、高階家と平家の家格の違いへの遠慮と二人の縁を住吉明神の導きと信じる父への反発から清盛の想いを受け入れられずにいたが、清盛の一途な気持ちに触れて彼の妻となって共に生きることを決意する。清盛との間に重盛・基盛を儲けるが、疫病に倒れ、清盛に「幸せな一生だった」と感謝しつつ息を引きとった。 明子の病は宋の薬を用いれば回復の可能性があったが、法で交易が制限されていたために叶わなかったことが、清盛の世を変えたいという思いを強くするきっかけとなった。 経子(つねこ) 演:高橋愛(少女期:大出菜々子) 藤原家成の娘。成親の妹。重盛の妻。高倉帝の乳母。 保元の乱に際して清盛の家族と共に故家成の別邸に避難し、その際に初めて重盛と出会う。乱後、清盛と好を通じようと画策した兄・成親の意向により重盛に嫁いだ。 清盛との関係で心身をすり減らしていく夫・重盛を支え、彼の死後は出家する。清盛の死後も壇ノ浦まで一門と行動を共にした。 秀子(ひでこ) 演:海老瀬はな 家盛の妻。 忠盛の意向で名のある貴族の家から家盛に嫁ぐ。歌舞音曲にも通じており、新年の宴では笙の腕前を披露した。家盛の死後は実家に戻った。
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