幕府創業の功臣とは? わかりやすく解説

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幕府創業の功臣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 02:23 UTC 版)

畠山重忠」の記事における「幕府創業の功臣」の解説

その後頼朝義経対立し義経は京で挙兵するが失敗して逃亡義経の舅の河越重頼連座して誅殺され、重頼の持っていた武蔵留守所惣検校職を重忠が継承した文治2年1186年)、義経愛妾静御前頼朝の命で鶴岡八幡宮白拍子の舞を披露したとき、重忠は銅拍子打って伴奏務めている。 文治3年1187年)、重忠が地頭に任ぜられた伊勢国沼田御厨彼の代官狼藉はたらいたため、重忠の身柄千葉胤正囚人として預けられた。これを恥じた重忠は絶食してしまう。頼朝は重忠の武勇惜しみ赦免するが、重忠が一族とともに武蔵国菅谷館へ戻ると侍所所司梶原景時がこれを怪しみ謀反疑いありと讒言した頼朝重臣集めて重忠を討つべきか審議した小山朝政が重忠を弁護しとりあえず、下河辺行平使者として派遣されることになった行平から事情聞いた重忠は悲憤して自害しようとするが、行平がこれを押しとどめて鎌倉申し開きするよう説得した。 景時が取り調べにあたり起請文差し出すように求めるが、重忠は「自分には二心がなく、言葉と心が違わないから起請文を出す必要はない」と言い張った。これを景時が頼朝取り次ぐと、頼朝何も言わずに重忠と行平召して褒美与えて帰した文治5年1189年)夏の奥州合戦先陣務める。阿津賀志山の戦いで、三浦義村葛西清重らが陣を抜け出して抜け駆けをしようとした。これを知った重忠の郎党注進するが、「先陣を賜っている以上は功績はすべて自分のものである先登をせんと張り切っている者たちを止めるのは武略本意ではあるまい」と悠然としていた。この戦いで重忠は勝利し藤原泰衡平泉焼いて逃亡し奥州藤原氏滅びた戦後処理で梶原景時が泰衡の郎党由利八郎取り調べたが、景時が傲慢不遜態度であったために八郎頑としてこれに応じなかった。頼朝は重忠に取り調べに当たるよう命じ、重忠は礼を尽くして接し、これに感じ入った八郎取り調べ素直に応じ、「先ほどの男(景時)とは雲泥違いである」と言った良い警官・悪い警官)。 奥州合戦の功により、陸奥国葛岡郡地頭職に任ぜられた。葛岡郡は狭小の地だが、重忠は異を唱えなかった。と『吾妻鏡』にあるが、陸奥国に「葛岡」なる郡はない。玉造郡の「葛岡」なる地名あてたり、「長岡郡」の誤写と見る説などがあるが、不明である。 建久元年1190年)に頼朝上洛した際は先陣務め右近衛大将拝賀随兵7人の内に選ばれ参院供奉をした。 建久4年1193年)に武蔵国丹党南西部)と児玉党北西部)の両武士団の間に確執生じ合戦になる直前にまでおちいった際には、それを聞きつけ、仲裁入り和平をさせ、国内開戦防いだ(この時、児玉党本宗家は庄家長考えられる)。 正治元年1199年正月頼朝死去際し、重忠は子孫守護するように遺言受けたという。同年10月結城朝光が「忠臣二君仕えず」と発言したのを梶原景時将軍源頼家誹謗した讒言。これを知った三浦義村和田義盛らが怒り諸将66名による景時弾劾連判状作られ、重忠もこれに名を連ねている。景時は鎌倉追放され、翌正治2年1200年)に追討受けて滅びた梶原景時の変)。 建仁3年1203年)の比企能員の変では重忠は北条氏味方して比企氏一族滅ぼしている。頼家幽閉され、後に謀殺された。後継将軍には弟の源実朝就き執権北条時政実権握った

※この「幕府創業の功臣」の解説は、「畠山重忠」の解説の一部です。
「幕府創業の功臣」を含む「畠山重忠」の記事については、「畠山重忠」の概要を参照ください。

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