学名の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 09:41 UTC 版)
本種は日本の動物分類の基礎を作った岸上鎌吉によって、Penaeus moyebi Kishinouye, 1896 として記載された。学名の種小名"moyebi"は日本語名に由来する。 しかし、岸上は記載の4年後に自説を訂正し、既知の同属種 Metapenaeus affinis (H. Milne Edwards, 1837) と同種だったとした。 その後、久保伊津男が再び別種と判断し、新種 M. burkenroadi Kubo, 1954 として記載したが、ここで先取権の原則により、最初に岸上が記載した学名が有効とされて現在に至る。
※この「学名の変遷」の解説は、「モエビ」の解説の一部です。
「学名の変遷」を含む「モエビ」の記事については、「モエビ」の概要を参照ください。
学名の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 15:12 UTC 版)
大井次三郎が本種を Chrysosplenium kiotoense Ohwi と記載したのは1933年である。その4年後の1937年に大井は、C. fauriei Franch. var. kiotense (Ohwi) Ohwi と、本種をホクリクネコノメ C. fauriei を基本種とする変種に組み替えた。この名はその後長い間使用されていた。1995年に若林三千男と大場秀章は「ネコノメソウ属ホクリクネコノメ群(ユキノシタ科)の一新種と群内の分類学的再検討」を発表し、ホクリクネコノメと本種との間には、萼片と雄蕊の長さの比較などについて著しい差異があり、両種を変種関係とする形態的証拠は見当たらなく、本種については種として取り扱うべきであるとした。このようなことから、現在では C. kiotoense を標準名とし、変種とした名前はシノニム扱いとなっている。
※この「学名の変遷」の解説は、「ボタンネコノメソウ」の解説の一部です。
「学名の変遷」を含む「ボタンネコノメソウ」の記事については、「ボタンネコノメソウ」の概要を参照ください。
学名の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 20:42 UTC 版)
本種の学名は、初め、カール・ヨハン・マキシモヴィッチによって Galium boreale var. japonicum Maxim. (1873) とされ、G. boreale エゾキヌタソウ(広義)の変種とされた。その後、牧野富太郎および中井猛之進によって G. japonicum (Maxim.) Makino et Nakai (1908) とされ、独立種として階級移動された。しかし、G. japonicum なる学名は、G. japonicum Makino (1903) があり、クルマムグラにあてられていた。このような混乱から、中井猛之進および原寛によって、G. kinuta Nakai et H.Hara (1933) に改められた。
※この「学名の変遷」の解説は、「キヌタソウ」の解説の一部です。
「学名の変遷」を含む「キヌタソウ」の記事については、「キヌタソウ」の概要を参照ください。
学名の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 21:03 UTC 版)
本種は、1900年に採集された標本をもとに、牧野富太郎が1910年に『植物学雑誌』に Potentilla yokusaiana Makino として新種記載し、長い間この名前が使われてきた。1982年刊行の旧版『日本の野生植物 II』でもそのように扱っている。一方、フランス人植物学者のエクトル・レヴェイエは、朝鮮半島でフランス人宣教師のフォーリー神父が採集した標本をもとに、1909年にキジムシロ属の新種として Potentilla rosulifera H.Lév. を記載発表した。この種については、中井猛之進は、1911年に「不明種」と、のちの1952年には「ヒメヘビイチゴの異名」と扱っている。 こうしたなか、植物学者の池田博は、P. rosulifera H.Lév. のタイプ標本が所蔵されているイギリスのエジンバラ王立植物園でそれを確認した。その結果、それはヒメヘビイチゴではなく、ツルキンバイであることが判明した。牧野が発表したP. yokusaiana (1910) より、エクトル・レヴェイエが発表した P. rosulifera (1909) の方が1年早く、国際植物命名規約の規定により優先権があることになる。池田は、そうした経過と理由について、2001年、『植物研究雑誌』に「ツルキンバイの学名」を記載し、本種の学名は Potentilla rosulifera H.Lév. を使用する必要があることを発表した。
※この「学名の変遷」の解説は、「ツルキンバイ」の解説の一部です。
「学名の変遷」を含む「ツルキンバイ」の記事については、「ツルキンバイ」の概要を参照ください。
- 学名の変遷のページへのリンク