学名と異説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 00:02 UTC 版)
発見当初からの支持され続ける学名は Homo neanderthalensis であり、日本語ではその音写形である「ホモ・ネアンデルターレンシス」が、標準和名「ネアンデルタール人」には遥かに及ばないとは言え、比較的広く通用している。属レベルで同じとは言え、現生人類(英: Modern Humans)そのものを指す、あるいは現生人類が属する最小分類群(タクソン)である Homo sapiens(ホモ・サピエンス)とは、差異のかなり大きい種と見なされていた。ところが研究が進むと差異より共通性のほうがより多く認められることとなり、この化石人類と現生人類は亜種レベルで差異があるに過ぎないとの見解が登場し、この考え方を反映して想定された学名的名称として(Homo sapiens sapiens〈ホモ・サピエンス・サピエンス〉をタイプ亜種とする)Homo sapiens neanderthalensis(日本語音写形:ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス)が現れた。ただし、異論も多い。 本項では、学名を巡るこの問題を回避できることもあり、基本的には標準和名「ネアンデルタール人」を用いる。 ネアンデルタール人は代表的「旧人」と呼称されることもある。
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