学名と分類階級とは? わかりやすく解説

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学名と分類階級

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 06:34 UTC 版)

大葉シダ植物」の記事における「学名と分類階級」の解説

真正シダ類トクサ類マツバラン類全て含む分類群初めて名前を付けたのはKenrick と Crane (1997)であり、化石植物を含む分岐学解析結果、これを単系統群として下門に置き、ラテン語のmoniliformis("necklace-like"、ネックレス様の)から、Infrdivision Moniliformopsesと名付けた。これはBeck と Stein (1993)では"permanent protoxylem" group呼ばれた浅く分かれた一次木部のある原生木部をもつ初期化石分類群対応しているシダ植物門 division Pteridophytaと、かつての広義シダ植物を指す学名そのまま用い、門に置くこともあった。Cantino ら (2007)では、Moniliformopses Kenrick & Crane派生形質による (apomorphy-based)グループで、クラウングループ (crown clade)には命名されていないとして、Judd et al. (2002)や Simpson (2006)、 Smith et al. (2006)などで"monilophytes"と呼ばれていた本群をクラウングループとして Monilophyta P.D. Cantino & M.J. Donoghueと名付け、Doweld (2001)における Pteridophytanae とほぼ等しいパングループ (total clade)にPan-Monilophyta P.D. Cantino & M.J. Donoghueと名付けた。このクラウングループの定義としては、トクサ類であるEquisetum telmateia Ehrh. (1783)および薄嚢シダ類であるワラビ Pteridium aquilinum (L.) Kuhn (1879)を何れも含むが、種子植物であるイチョウ Ginkgo biloba L. (1771)および小葉植物である Selaginella apoda (L.) Spring (1840)をどちらも含まないクレードとして示される。 現在は普通綱に置かれシダ植物綱大葉シダ綱)と呼ばれるPPG I (2016)でも綱の階級に置き、class Polypodiopsida Cronquist, Takht. & W.Zimm.とされるが、Smith et al. (2006)ではこれは薄嚢シダ類を指すこともあり、注意が必要である。なお、Cronquist, Takhtajan & Zimmermann (1966)では、Polypodium L. (1753)をタイプ属として class Polypodiatae Cronquist, Takht. & Zimmerm. を設立しているが、Polypodiopsidaはこれを国際藻類・菌類・植物命名規約 第16.3条のもと語尾訂正したのであるまた、ここでは同じ範囲を指す門 Polypodiophyta Cronquist, Takht. & W.Zimm.も設立されている。両分類群とも、トクサ類およびマツバラン類含まない真正シダ類に対して命名されたものである。この学名大葉シダ植物に対して用いたのは Pryer ら (2009)であり、化石植物地位曖昧であることなどを理由にMoniliformopsesではなく Polypodiopsida用いたRuggiero ら (2015)では、Polypodiopsidaのみを含む上位分類群として、Subphylum Polypodiophytinaという亜門置いた。但し、Cantino ら (2007)による Polypodiophyta Cronquist, Takht. & W.Zimm.では、トクサ類を除く分類群として定義されており、最近系統解析に基づく文脈では、トクサ類この分類群中に内包されることがあり、その場合 Polypodiophyta と Monilophyta が同義となるとしているが、別の文脈では Polypodiophyta は Monilophyta の下位位置づけられるとしている。

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学名と分類階級

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 19:06 UTC 版)

大葉植物」の記事における「学名と分類階級」の解説

Kenrick とCrane (1997)は、トクサ類シダ類木質植物加え、Eophyllophyton や Psilophytonなどのプレシオンを含む群として、subdivision Euphyllophytinaを置いた。 本群は時折大葉植物亜門または真葉植物亜門亜門階級置かれ大葉類 Macrophyllinaeや大葉植物類 Euphyllophytaとも呼ばれる。まれに門の階級置かれることもある。単系統群ではあるものの、共有派生形質不明であることもあり、Ruggiero ら (2015)のように、大葉植物より下位大葉シダ植物および種子植物が、Subphylum Polypodiophytina および Subphylum Spermatophytinaとして亜門階級置かれることもある。 なお、Cantino ら (2007)では、本群のうち現生植物からなるクラウングループ (crown clade)をEuphyllophyta P.D. Cantino & M.J. Donoghueと名付け、Kenrick とCrane (1997)におけるEuphyllophytinaとほぼ同じ範囲である、Psilophytonなどを含むパングループ (total clade)にPan-Euphyllophyta P.D. Cantino & M.J. Donoghueと名付けた(=Euphyllophytina)。そして、化石植物のトリメロフィトン類("trimerophytes"; 学名階級により様々に呼ばれる: Trimerophytophyta sensu Bold et al. (1980), Trimerophytina Banks (1968), Trimerophytopsida Foster & Gifford (1974))を大葉植物ステムグループみなした

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