学名の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/02 10:09 UTC 版)
プロヴァーゼクが1911年に命名した際の標本には、大腸アメーバとヨードアメーバが混在していたため、このとき命名されたEntamoeba williamsiがどちらの生物を指しているのかが問題となる。大腸アメーバを指しているのであれば、この種小名は大腸アメーバのシノニムとなって使えず、したがって翌年に命名されたEntamoeba buetschliiに由来するIodamoeba buetschliiがヨードアメーバの学名となる。逆にEntamoeba williamsiがヨードアメーバを指しているのであれば、先に命名されたこの種小名に由来するIodamoeba williamsiがヨードアメーバの学名となる。これは1920年代に論争となっており、イギリスのドーベルは前者、アメリカ合衆国の寄生虫学者たちは後者の立場であった。
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