婚礼調度(こんれいちょうど)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:01 UTC 版)
「もののがたり」の記事における「婚礼調度(こんれいちょうど)」の解説
京都三大付喪神の一角。長月家に仕え、ぼたんと共に暮らす付喪神。成長したぼたんが結婚する際に使う「婚礼調度(嫁入り道具)」として作られているため6対でひとつの付喪神となる。婿候補として兵馬を見極めている。一方でぼたんを害する存在には激しい敵意を表す。お務めは塞眼代行。 羽織(はおり) 羽織の付喪神。眼鏡を掛けた女性の姿をしている。正装時、しばしば羽織をまとっている。婚礼調度の中ではまとめ役を務める。普段は冷静沈着で、笑みを絶やさない温和な性格をしている。一方で、ぼたんに危害を加える存在には他の婚礼調度同様容赦はせず、ぼたんが唐傘の時雨の襲撃を受けた際は、時雨に対し躊躇なく殺すと言い放った。好きなお酒はウイスキー。兵馬をぼたんの婿にさせることに誰よりも熱心で、兵馬に積極的にアプローチしないぼたんを心配して恋愛遍歴質問用のカンペを渡したこともある。布を操る能力を持ち、戦闘時は自身がまとう羽織を自由自在に伸縮させて戦う。他にも、触れずに洗濯物を干したり、自身の身体を布に変化させて遠くの物を取ったりすることもできる。造兵から兵馬の長月家居候の申し出を受けた際、条件としてぼたんの婿としての兵馬の値踏みを提案した。 匣(くしげ) 白髪に白髭の初老男性の姿をしている付喪神。婚礼調度の中でも最も大柄。町内会の人間と将棋を指していたこともある。話せるもののその声を聞くことは稀であり、また声が小さい。ぼたんの心身と彼女たちが暮らす屋敷に強力な結界を張っている。普段は結界にほとんどの力を使っているため、外での仕事は不参加が多い。 鏡(かがみ) 幼女の姿をしている付喪神。鏡の付喪神。活発で、感情を包み隠さない性格。兵馬のことはさん付け、羽織や結のことはちゃん付けで呼ぶ。好きなお酒はカルアミルク。外食時飲酒する際は、変化を使って大人の女性の姿になる。真実を映し出す鏡『照妖鏡』により、人物の過去や物の性質といった、対象の真実を視通す能力を持ち、能力を発揮する際は額に円形の鏡が現れる。兵馬に対しては初め恐怖を抱いていたが、薬研の特例入り審査で薬研に襲われた時に彼に救われて以降、一転して好意的となった。 御三家当主三人がぼたんの出生に関して何らかを知っていることも突き止めたが周囲に明かしていない。 硯(すずり) 右目が髪で隠れている青年の姿をした硯の付喪神。観光文化検定一級を所持している。隙あらば女性に声をかけている軟派者ゆえ性格上、兵馬との相性は悪い。。 結(ゆう) 髪を団子状にまとめた若い女性の姿をしている簪の付喪神。ぼたんを溺愛しており兵馬を警戒している。ツンデレなところがあり、ぼたんへの気持ちの話になると顔を真っ赤にし語彙力がなくなる。初代面の印象が悪かったのもあり兵馬を警戒しているが性格上の相性はいい。 薙(なぎ) 精悍な顔つきの青年の姿をした刀の付喪神。喧嘩早い性格で、言葉も荒い。ぼたんを「お嬢」と呼んで大切にし、ぼたんを気遣う者にも好意を示す。両腕を刀身に変化させる能力を持ち、婚礼調度の中では攻撃の中核を担う。好きなお酒は日本酒。また、ぼたんの運動会の父兄リレーに参加して1位を獲ったこともある。音楽はメタルが好きな模様。 兵馬が長月家に初めて訪れた際は、ぼたんを誑かしているのでは、という兵馬の言葉に激怒し真っ向勝負を挑んだが、ぼたんを気遣う兵馬の想いを察知してからは歩み寄りを見せ、兵馬が求めた署名には一番に応じている。
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