綾杉獅子牡丹蒔絵婚礼調度
主名称: | 綾杉獅子牡丹蒔絵婚礼調度 |
指定番号: | 2604 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2001.06.22(平成13.06.22) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 19種 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | 17世紀 |
検索年代: | |
解説文: | この一九種の綾杉地獅子牡丹蒔絵調度は、本多忠刻と千姫の娘で二代将軍徳川秀忠の養女となった勝姫が寛永五年(一六二八)に備前岡山藩主池田光政に嫁いだ際に持参した婚礼調度の一部と伝えられる。幕府御用蒔絵師の家系である幸阿弥【こうあみ】家の『幸阿弥家伝書』(写本)には、池田光政の娘で三代将軍徳川家光の養女となった輝姫が慶安二年(一六四九)に公家の一条教輔に嫁いだ際の婚礼調度として「地紋綾杉」「獅子牡丹」の調度を製作したとも記されている。こうした伝承はいずれも今後に検討の余地を残すが、その繊細巧緻な蒔絵技法は中世以来の伝統的な様式を確かに受け継いでおり、江戸時代初期に幸阿弥家が製作した徳川家ゆかりの調度であることを示唆している。また、その意匠は、「獅子牡丹」という吉祥文様を散らした意匠となっており、綾杉地で埋め尽くした地文様とともに、同時期の婚礼調度にはない新しい趣向を見い出すことができる。 婚礼調度の組み合わせが成立をみる江戸時代初期の古例としては、国宝・婚礼調度類に次いでまとまって伝世した極めて貴重な作品群。幸阿弥家の伝統的で高度な蒔絵技術を継承しつつ、婚礼調度の蒔絵意匠に新しい趣向を加味した優品である。 |
工芸品: | 綸子地梅樹竹模様染?振袖 綾地締切蝶牡丹文片身替小袖 綾張竹華籠 綾杉獅子牡丹蒔絵婚礼調度 緋地羅紗合羽 緋地羅紗違鎌文陣羽織 緋威五十二間四方白星兜 |
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