緋地羅紗違鎌文陣羽織
主名称: | 緋地羅紗違鎌文陣羽織 |
指定番号: | 2589 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1999.06.07(平成11.06.07) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1領 |
時代区分: | 桃山 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本品は、当時の武将が競って用いた猩々緋と称される緋羅紗を表地としており、背表には白と黒の羅紗による違鎌文が、切嵌と切付の手法を細やかに使い分けて表されている。また、背裏に刺繍で表された丸に「永」字は、桃山時代の能装束等に通例の甘撚【あまよ】りの渡し繍で処理され、この時代の刺繍の特性をよく示す。背表の違鎌文には、敵をなぎ倒すという尚武的意義とともに、諏訪明神の神体としての信仰的意義が込められているとの説があり、胸紐と前身頃の縁飾りによって象られる鳥居形にも信仰的な意味をくみ取ることができる。 近世初期の異国趣味を如実に示す服飾品であり、羅紗を前後に折って仕立てるのに西欧の曲線裁ちを取り入れた大胆で斬新な形態、文様構成・色彩表現・施工などに注目される桃山時代の陣羽織として貴重である。 |
工芸品: | 綾張竹華籠 綾杉獅子牡丹蒔絵婚礼調度 緋地羅紗合羽 緋地羅紗違鎌文陣羽織 緋威五十二間四方白星兜 緋氈 緑地金襴手牡丹唐草文碗 |
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