太陽教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 03:53 UTC 版)
木戸 明里(きど あかり) 太陽教の教団員である人間の少女で、クロウとは彼が人間の町で暮らしていた頃の幼馴染である。 父親の木戸祐司(きど ゆうじ)は太陽教の穏健派の幹部で教祖の側近だったが、7巻での美月による穏健派の一掃から辛くも逃れ、潜伏していた。しかし10巻で、美月からの電話での連絡で娘の明里の身の安全と引き換えに、何らかの取引を行った模様。美月亡き後は、太陽教を統轄している。 1巻でクロウと再会して以降、ちょくちょくクロウと接触するようになり、やがてクロウに好意を抱くようになる。8巻の終盤で、自衛軍に爆撃されるブレイズの居留地の様子を見に来て、クロウや日奈子たちと再会する。そして、〈太陽の乙女〉の一族の故郷に一緒に潜伏するが、日奈子の頼みで太陽教の本部に共に潜入する。しかし美月たちに気付かれて撤退しようとするが、美月が差し向けた白いレギオンによってウィニアが一時的に動けなくなり窮地に陥るが、クロウが合流した事で事なきを得る。そして、クロウの勧めで日奈子やウィニアやスノウホワイトと共にその場を離れるが、八ツ首の蛇が引き起こした大爆発を見てクロウの元へ引き返した。 その後、クロウたちの足手まといにならない為に、記憶を失ったスノウホワイトと共に太陽教教徒を束ねている父親のいる太陽教本部に戻り、父親が美月から預かっていた先代の〈太陽の乙女〉の残したノートを日奈子に送った。 幹原 条一郎(みきはら じょういちろう) 太陽教の戦闘部隊のリーダーである人間の男性。通称はジョー。 七年前の反政府運動の際に、〈剣聖〉ヒョウカによって右腕を切り落とされ、仲間もヒョウカによって全滅させられた。その後、太陽教に協力しているダイナスト社によって、エイジンの右腕を新たな右腕として移植された。3巻で日奈子を捕えると、報復の対象であるヒョウカをおびき出す為に、ヒョウカの弟子であるクロウと交戦するが、クロウによって再び右腕を切り落とされて逮捕された。 7巻でダイナスト社のローズによって釈放され、再度エイジンの右腕を移植された上でエイジンの細胞と適合する為の試験薬を美月から渡された。そして太陽教の本部で再度クロウと交戦するが、再度敗れて撤退した。10巻で太陽教のレギオンたちに追われる日奈子たちの前に現れ、妹の香苗が命を捨てても逃がそうとした日奈子や香苗に似た容姿のスノウホワイトを守る為に、レギオンたちと交戦する。既にエイジンの細胞に全身を蝕まれていた事で自分の死期を悟っていたジョーは、レギオンたちに全身を刺されながらもクロウの到着を見届けると、エイジンの細胞を意図的に活性化させて数体のレギオンを道連れに爆死した。 スノウホワイト ジョーと行動を共にしていた小柄なサイボーグの少女で、ジョーが逮捕された後は明里と行動を共にしている。容姿が幹原条一郎の妹で、日奈子の世話役だった香苗に似ている。サイボーグに改造された影響と投薬から、記憶力に難がある。 10巻の終盤で、七体のクローンレギオンによってクロウたちが身動きが取れなくなったことで、自ら美月を倒そうとしたところを、美月がスマホで緊急停止プログラムを発動した事で動きが止まり、それまで蓄積した記憶データを全て失い、戦闘能力も失った。その後、明里と共に太陽教本部に戻った。 その後、木戸祐司が養子として引き取り、“木戸スノウ”という名前で明里の義妹となった。そして、太陽教のシスター見習いとして働きながら、記憶を失いながらも心のどこかで覚えていた幹原条一郎の墓の掃除をするようになった。 桜井 美月(さくらい みつき) 太陽教の導師の娘である人間の少女で、日奈子の姉。太陽教の理念に染まっており、目的の為なら両親や妹を犠牲にすることすら厭わない性格をしている。また、〈太陽の乙女〉である日奈子ほどではないが〈太陽の乙女〉の一族の血を引いていることで、人間が宿す『光』を集めて〈太陽の乙女〉日奈子に注ぎ込む能力を持つ。 7巻では一介のシスターを装って日奈子とセフィに接触し、二人の案内をしながら裏でレギオンを操って、導師である母親と先代の導師である父親や穏健派の幹部たちを襲撃させて致命傷を負わせた。そして、日奈子たちが致命傷を負った両親に気を取られているうちに姿を消した。そして、太陽教の本部の奥深くで日奈子と合流したクロウの前に現れて正体を明かした。そして、その場にいた太陽教の教徒数人の『光』を集めて日奈子に注ぎ込んで“空の扉”を開かせて、その場から撤退した。 9巻では、太陽教の本部で新たな導師として教徒たちの前に現れて、両親の死はソーディ政府のせいだと嘯き、教徒たちの戦意を煽った。また、日奈子たちが本部に潜入していることに気付いており、白いレギオンたちを差し向けて日奈子たちを捕えようとする。10巻では、幹原条一郎の介入によってクロウが日奈子たちに合流すると、戦力の消耗を防ぐ為にクロウの立ち合いの元で公園で日奈子と会談する。その最中に八ツ首の蛇がクロウに追いついたことで、隙を見てその場を離れた。そして太陽教教徒の二割を掌握する木戸裕司と何らかの取引を電話で行った後、クロウが八ツ首の蛇やソーシャたちと交戦している最中に七体の白いレギオンを引き連れて介入し、七体の日奈子の遺伝子情報を元に制作したクローンレギオン(白いレギオン)を介して、日奈子に太陽教教徒五万人分の『光』を日奈子に注ぎ込んで巨大な“空の扉”を開かせるが、自身の肉体が五万人分の『光』に耐えられるはずがなく、結果を見届けることなく肉体が跡形も無く消滅して死亡した。美月の死後、クロウは日奈子に巨大な“空の扉”を開かせるだけでなく、何か「とんでもないことを引き起こす為」に結果を見届けることなく自身の命を捨てたのだろうとセフィに語っている。
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