太陽族と映倫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:51 UTC 版)
『太陽の季節』の芥川賞受賞を受けて『週刊東京』誌で行なわれた石原慎太郎と大宅壮一の対談で、大宅が「太陽族」との言葉を用いたことから、特に夏の海辺で無秩序な行動をとる享楽的な若者(慎太郎刈りにサングラス、アロハシャツの格好をしている不良集団)のことを指す言葉として流行語化した。 また、本作の映画化に続き制作された、同じく石原慎太郎原作の『処刑の部屋』(1956年6月公開)、『狂った果実』(1956年7月公開)を「太陽族映画」と称して、未成年者の観覧を禁止するなどの自主規制が各地で実施され、社会現象ともなった。この「太陽族映画」規制の問題は、映画業界以外の第三者を加えた、現在の映画倫理委員会(映倫)が作られるきっかけとなった。 規制の背景として「太陽族映画」を観て影響を受けたとして、青少年が強姦や暴行、不健全性的行為など様々な事件を起こし社会問題化した ことが挙げられる。
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