国家人民党党首とは? わかりやすく解説

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国家人民党党首

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 08:33 UTC 版)

アルフレート・フーゲンベルク」の記事における「国家人民党党首」の解説

帝政時代には、ブルジョワ自由主義政党である国民自由党所属していたが、第一次世界大戦後1918年保守政党国家人民党(DNVP)に入党した。同党は、ユンカー重工業資本家利益代表する右翼的保守反動的な政党であり、フーゲンベルクは実業界産業界代表としてこの政党参加した1919年には国家人民党所属国会議員となる。国会議員地位1945年敗戦に伴う国会解体まで保持した政府への参加は「議会主義擁護につながる」として反対し、1927年初頭以降には政府との協力路線をとる党指導部激しく対立するようになった。フーゲンベルクはメディアの力を使って1928年秋にはヴェスタープ執行部辞職追い込んだ。代わって1928年10月20日党大会で国家人民党党首に選出された。 1929年6月7日ドイツ新し賠償方式定めたヤング案成立。フーゲンベルクはこれに猛反発し、7月9日にはフーゲンベルクを委員長とする「ドイツ国請願全国委員会」が創設された。国家人民党の他、鉄兜団全国農村連盟ナチスなども参加してヤング案闘争行ったパウル・フォン・ヒンデンブルク大統領はフーゲンベルクの非妥協的な態度激怒したヒンデンブルクとその側近クルト・フォン・シュライヒャーはフーゲンベルクを国家人民党内で孤立させよう努めたが、フーゲンベルクの党内影響力絶大であった。しかし前党首ヴェスタープらはフーゲンベルクの対政府強硬路線反発し1930年7月国会解散後国家人民党離党して保守人民党(Konservative Volkspartei、略称KVP)を結成した1930年9月14日選挙の結果国家人民党73議席から41議席議席を落とすという惨敗喫した一方ナチス12議席から107議席増やすという地滑り的勝利を収めた国家人民党支持基盤である実業界農村はフーゲンベルクの融通きかない強硬路線嫌気がさして徐々に離れていき、ナチス支持転じ始めていた。しかしこの選挙後にもフーゲンベルクは政府からの協力要請に対して賠償破棄求めて拒否する姿勢続けた1931年10月には鉄兜団ナチスと共にハルツブルク戦線結成し政府対抗する国民反対派」の再統一はかったが、これは国家人民党党勢回復しようという意図強くヒトラー当初より好ましく思っていなかった。そのためまもなくナチスハルツブルク戦線から離脱して独自路線戻った1932年大統領選挙には当選見込みがなかったために出馬避け第一次大統領選挙では鉄兜団テオドール・デュスターベルク支持した。しかしデュスターベルクは惨敗して第二次大統領選挙への出馬見合わせることとなった第二次大統領選挙ではフーゲンベルクはヒトラー支持でもヒンデンブルク支持でもよいとして党員の自由投票とした。 1933年1月にはヒトラーフランツ・フォン・パーペンとともにクルト・フォン・シュライヒャー内閣倒閣動いたパーペンとの交渉ヒトラー内閣経済相として入閣することが決まったナチ党からの閣僚ヒトラー含めてわずか3人であり、他の閣僚はすべてパーペン派の貴族、および国家人民党鉄兜団などの保守派だったのでフーゲンベルクはヒトラー傀儡首相にする自信あったらしく、「我々の手ヒトラーにはめてやる」と述べている。

※この「国家人民党党首」の解説は、「アルフレート・フーゲンベルク」の解説の一部です。
「国家人民党党首」を含む「アルフレート・フーゲンベルク」の記事については、「アルフレート・フーゲンベルク」の概要を参照ください。

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