国家それぞれの文字・数字表示法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 19:21 UTC 版)
「欧州連合のナンバープレート」の記事における「国家それぞれの文字・数字表示法」の解説
それぞれの欧州諸国においては、それぞれ独自の表示法やフォントが使用されている。 大部分の国(オーストリア、ブルガリア、チェコ、エストニア、ドイツ、ギリシア、アイルランド、マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スロベニアなど)の表示には、ナンバープレートの登録地が反映されている。(例:ドイツにおける「B」→ベルリン、「M」→ミュンヘン。ギリシアにおける「AX」→アカイア、「KY」→ケルキラ島など) 幾つかの国(オーストリア、ドイツ、スロベニア、EU未加盟のスイスなど)のプレートには、登録地の州や市の紋章も示される。 イギリスでは、ある車両が初めに登録された場所と日時に基づく表示法が採用されている。登録時期の表記は何回か変更を受けたが、2000年以降は、半年毎に数字が替わる(例:「AB00 CDE」 の 「00」 の部分。00→50→01→51→ と変化)表記システムを採用している。 アイルランドでは、1987年以降、西暦下二桁・地域略号・通し番号をハイフンでつなげた表記(例:「87-D-12345」。「D」は首都ダブリンの表記)を採用し、プレートの上部中央にはそれぞれの地域のゲール語名が小さく付記されている(ダブリンの場合は"BAILE ÁTHA CLIATH")。1986年までは、当時のイギリスと地域表記方式が共通(現在の北アイルランドが採用中)していた。 ベルギー、デンマーク、フィンランド、ハンガリー、イタリア、ラトビア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スウェーデン、マルタ、キプロス、EU未加盟のボスニア・ヘルツェゴビナでは、地域が示されない表示法となっている。オランダやベルギー、デンマークは、1960年代から国の中央集計による発番方式を採用していた。過去に内戦を経験したボスニア・ヘルツェゴビナの場合は、地域名表記によって深刻な民族対立の再発を防ぐ意図もある。 スペインでは2000年9月以降、地域コードの表示が廃止された。それ以前に登録されたプレートには、プレート左端に「B」→バルセロナ、「M」→マドリード、「GI(かつてはGE)」→ジローナ、「Z」→サラゴサのような地域コードが見られる。 1999年以降のイタリアのプレートには、両端に青色の帯が入っている。右端の帯には、上部の丸の中に登録年(西暦下2桁。例:「99」「05」「08」など)と、その下に2文字の地域コード(例:「MO」→モデナ)が記される。 フランスは2009年、イタリア同様の両端に青帯のある形式を採用した。右端の帯には各県毎のロゴと、その下に行政区分を示す2桁数字(例:マルセイユ→06、パリ→75)が記される。 ベルギーは2010年11月から、前述の小型プレートに替えて、標準ユーロプレートサイズを採用した総7文字(例:1-ABC-123)のデザインに移行した。 アルバニアも2011年春から、これら仏伊両国に酷似したデザインの形式に移行したが、現時点で地域略号は表示されていない。 オーストリアでは2015年から1と8、19が欠番に決まった。アルファベットに置き換えるとそれぞれA・H・Sでアドルフ・ヒトラーやジークハイル、親衛隊の略称を暗喩出来るため。
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