名鉄名古屋駅 - 岩倉駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:47 UTC 版)
「名鉄犬山線」の記事における「名鉄名古屋駅 - 岩倉駅」の解説
犬山方面に向かう列車は名鉄名古屋駅から4 - 6分ほど走り、名古屋市と清須市西枇杷島町との境界となっている庄内川に架かる鉄橋を渡ると枇杷島分岐点に差し掛かり、右側へカーブしながら勾配を下る。勾配を下り終えたところには名古屋本線西枇杷島駅ホーム西側へとつながるデルタ線が分岐する下砂杁(しもすいり)信号場があり、河和駅・内海駅 - 名鉄名古屋駅間の一部特別車特急に使われる車両などが同信号所の下り線側にある着発線まで回送されてきて折り返している。なお上り線の下砂杁信号場手前には、速度超過防止ATSの照査速度をそのまま表示した98km/hという速度制限標識が存在する。通常の書式で制限速度が5km/hの倍数ではない速度制限標識は珍しい。 同信号所を過ぎると下小田井駅で、同駅の先では国道22号と名古屋高速6号清須線の下をくぐる。優等列車の速度はこのあたりで105km/hまで上がる。再び名古屋市西区に入り、高架に上がると、中小田井駅。同駅の先で上下線は離れ、上り線は名古屋市営地下鉄鶴舞線を乗り越すため、線路の位置がやや高くなり、左にカーブする。東海交通事業城北線をくぐりながら県道名古屋江南線を乗り越すと、右手から鶴舞線が上下線の間に割り込むような形で合流し、鶴舞線との乗り換え駅で快速急行停車駅の上小田井駅に到着。一部の鶴舞線列車はここから犬山線に直通する。同駅では上を名古屋第二環状自動車道、下を国道302号が交差している。直通列車の車両長が異なるため、この駅から犬山までの各駅に専用の停車位置表示が線路上に設置されている。 上小田井駅を出ると一度地上に降りるが、しばらくして県道62号と立体交差するために再び高架となり、北名古屋市に入る。県道を乗り越えると再び地上に降り、北名古屋市の玄関駅で快速急行停車駅の西春駅となる。同駅は東側から県営名古屋空港(通称・小牧空港)への連絡バスが30分間隔で出ている。また、同駅は島式ホーム2面4線で、名鉄名古屋方面と直通の普通列車の約半数はここでミュースカイ・快速特急・特急の通過待ちをする。中部国際空港(セントレア)の開港前は特急も一部列車停車していた。現在は特急は全て通過するが、犬山線には同空港行きの準急が運行されていて、西春駅にも停車する。 次の徳重・名古屋芸大駅は名古屋芸術大学や愛知県立西春高等学校への最寄り駅で、これらへの通学生の利用も多い。同駅の北側では五条川を渡る。川沿いには桜が植えられており、春先には美しい桜並木を見ることができる。川を渡ると岩倉市に入り、大山寺駅を経て左にカーブし、あとは直線で住宅地の中を進む。県道の陸橋をくぐるとまもなく、岩倉市の玄関駅でありミュースカイ停車駅の岩倉駅となる。同駅は、島式ホーム2面4線で北側に6両編成対応の引上線があり、名鉄名古屋方面と直通する普通の約半数とほとんどの地下鉄鶴舞線直通列車はここで折り返す。また、準急は同駅以北では各駅に停車する。同駅ではかつて、小牧駅までの岩倉支線と東一宮駅までの一宮線が分岐していたが、いずれも廃線となり、バスに転換されている。駅東口は2007年から2009年にかけて駅再開発工事が行われ、駅前広場とビル・マンションが建設された。
※この「名鉄名古屋駅 - 岩倉駅」の解説は、「名鉄犬山線」の解説の一部です。
「名鉄名古屋駅 - 岩倉駅」を含む「名鉄犬山線」の記事については、「名鉄犬山線」の概要を参照ください。
- 名鉄名古屋駅 - 岩倉駅のページへのリンク