古代ゲライオス文明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 17:22 UTC 版)
「テイルズ オブ ヴェスペリア」の記事における「古代ゲライオス文明」の解説
1000年程前に滅びた文明。魔導器の発展で現在より遥かに繁栄していたが、エアルの乱れによる「星喰み」の降臨によって文明は滅び、生活水準は魔導器を捨てての一からの始まりになった。 星喰み(ほしはみ) クリティア族の太古の伝承にある、エアル乱れる時に現れる、星一つを覆うほどに巨大な「災厄」。かつて退けられたとされているが、どのようにして退けられたのか、またどのような災厄であるのかについては伝えられていない。口伝として現在も真相を知る者がいるという。 その正体は皮肉にも、世界を守ろうとエアルを過剰に摂取して暴走の果てに変異した始祖の隷長たちの成れの果て。 宙の戒典(デインノモス) 10年前の人魔戦争の最中に失われたとされる、皇帝継承の証となるもの。前皇帝在位中に紛失したために次代の皇帝即位の儀式が行えず、戦争終結後も皇帝は空位のままである。デュークが持つ剣がそれであり、古代ゲライオス文明の末期に始祖の隷長と古代人が共同で作り出した究極の魔導器。リゾマータの公式が搭載された唯一の物で、エアルに直接干渉する力を持っている。ザウデやタルカロンなどの危険な魔導器を封じる鍵でもあり、それ故に帝国の管理下に置かれていた。その重要さゆえ、各勢力が入手を企図し、いくつかの模造品が作成されている。 ザウデ不落宮 かつて星喰みを打ち破ったと云われる究極の魔導器。その記録から、ザウデを巨大な兵装魔導器と考えたアレクセイが、世界を支配するために利用しようとしていた。復活には起動キーである宙の戒典が必要だが、本物をデュークに持ち去られ、複製にも失敗したアレクセイは、聖核とエステルの力を代用することで復活を成功させた。 その正体は古の満月の子たちの命を動力にした巨大な結界魔導器。テルカ・リュミレースを結界で包み、星喰みを封印していたに過ぎなかった。後にアレクセイがシステムを起動してしまったことで結界は崩壊し、星喰みの帰還という事態を招く。 PS3版では、その地下部分に「望鏡の墓所」という空間があり、ザウデの動力として命を差し出した満月の子たちの遺体が壁面に収められている。また、下層部には千年前の戦いで始祖の隷長との和解を拒んだ満月の子が幽閉されている「十六夜の庭」、最下層には封印された古の始祖の隷長の盟主、スパイラルドラコの骸がある。 凛々の明星(りりのあかぼし) 別名「ブレイブヴェスペリア」。夜空で最も強い光を放つ星で、ユーリたちのギルド名の由来となった。古い伝承によれば、災厄と戦って世界を救った兄妹の兄が、戦いの後に星となって空から世界を見守っているとされ、世間では夜空の一番星として親しまれている。 その正体は星喰みから世界を護るために満月の子が打ち上げた人工衛星であり、超巨大結界魔導器の制御衛星としてザウデ地上部分と対を成している。 本項では、こちらを「凛々の明星」と括弧付きで、ギルドを括弧なしで表記する。 満月の子(まんげつのこ) 古い伝承に伝わる女神。「凛々の明星」の妹であり、世界を災厄から救った後は地上に残り、大地を見守っていると伝えられている。 実際は、エアルを力に変えることで、魔導器がなくとも術を使えた古代の指導者たちの総称。魔導器以上の効率でエアルを力に変換することができるが、過剰にエアルを消費するため世界のエアルを乱しやすく、始祖の隷長たちに「世界の毒」と疎まれていた。人間の過ちで世界に災厄が降りかかった時、満月の子たちは指導者として世界に償うため、災厄を封じる「ザウデ不落宮」の原動力として自ら犠牲となって散った。「凛々の明星」と対をなすザウデ不落宮を指す名称でもあり、こちらは特に「真の満月の子」と呼ばれる。 皇帝家は僅かに残った「満月の子」の末裔であり、代々の皇帝は微々たるものだが能力を受け継いでいる。しかしエステルは隔世遺伝的に、原初の「満月の子」と遜色ない程の力を持って生まれ、その力は歴代の皇族の中でも飛び抜けている。なお、PS3版に登場する「十六夜の庭」の住民は、皇帝家よりも「満月の子」の血筋を色濃く残しており、顔立ちや髪の色がエステルに似ている。
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