原作とテレビシリーズの相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 06:38 UTC 版)
「サイボーグクロちゃん」の記事における「原作とテレビシリーズの相違点」の解説
残酷描写や過激な台詞、核や原子力にまつわる物は全体的にカットされている。他にも、原作でよく見かける「殺してやる!」や「死ね!」などの暴言もカットされ、改変されている(「あのハゲ殺したい」➡「あの馬鹿取っちめたい」、「撃ち殺せよ」➡「(その地位から)引きずり下ろせよ」など)。また原作で稀にある下ネタもカットや緩和されている。これら以外にも、味方(ミッキー6型の子分やニャンニャンアーミー18号など)を殺害するネタも全体的にカットされている。 いくつかのパロディ風刺ネタがカットされているが、例外として鈴木の愛称がジムだったり、ロミオとジュリエットの名前はそのまま使われたり、台詞では「アムロ、いきまーす!(機動戦士ガンダム)」「今のパンダはたれてなくちゃ駄目(たれぱんだ)」「機械の身体は欲しくないかい?(銀河鉄道999)」などのパロネタはそのまま使用された。 登場人物を理不尽に襲うネタは色々と変更や緩和されている。例として、滝沢が生徒を襲わない、コタローの父の初登場回でラストにクロが襲うのが偽警官になっている、など。 第1話にて燃料切れの際に飲んだ燃料が、原作ではラジコン、テレビシリーズではバイクのそれになっている。 第1話にて、原作では数十体のニャンニャンアーミーが全て同じ外見だったのに対し、テレビシリーズでは2 - 5号の姿が後に登場する個別デザインと同じになり、それに合わせて6号以降も全員が個性的な見た目になっている。 プーリィの扱いは、原作では野良犬、テレビシリーズでは飼い犬となっている。物語終了後飼い主が引っ越してしまい、プーリィともその後会えなくなるという結末だった。この時クロちゃんは原作にて剛くんに矢で射られ瀕死の状態にさせられるが、テレビシリーズではハンマーで気絶させられる。 原作の地獄のハイウェイ編で、ミーくんは本来チップを残して影も形もなくなるが、テレビシリーズでは頭一つで残っている。その後首が取れるという描写はなくなった。 原作のキッド編の1話で、ネコが突然失踪する事件を「ネコ狩り」と呼んでいたが、テレビシリーズでは「ネコキャッチ」になっている。その際チンピラが使う銃も改造拳銃ではなくトリモチ弾となっている。さらにこの事件を引き起こした黒幕が天童ということになっている。 ナナがアルバイトをする回では、原作だとクロは最後のページでようやくナナを見つけるが、テレビシリーズでは脅迫しているシーンでナナが強盗犯だと気づき、最後には警察に攻撃している。 原作では、がんばれミーくん2号を壊そうとしたときにチエコがデートを台無しにされたことになっているが、テレビシリーズでは真・暴走クロちゃんが暴れているときにデートを台無しにされたことになっている。 スモールライターで二回目にコタローと剛を小さくするときに、原作では全員に「急げ」と殴られているが、テレビシリーズではミーくんが怒った後ナナがミサイルで脅している。 原作で、ドッチはマタタビに対して「俺も道具ぐらい使えるんだぜ」と言った後ナイフで刺しているが、テレビシリーズでは「俺だって二本足で立てるんだぜ」と言った後マタタビを突き落としている。 クロとミーの合体は、原作ではあまり見られなかったのに対し、テレビシリーズではアニメオリジナルのエピソードでほぼ毎回合体するなど、全体的に増加している。 前述の通り、テレビシリーズでは本来原作においてミー、剛、コタローの3名が登場しない回であっても、あえて出演させているエピソードがあり、登場する回では話の内容も大きく改変されている。例としてヘビビンガー登場編でクロは本物の鷹に捕まり、銃で脅して手伝わせているが、テレビシリーズでは鷹が剛の作った搭乗型飛行メカということになっている。また、コタローが登場していない初期のエピソードのいくつかが後回しにされたため、それらのエピソードにおいて剛やミーに混じってコタローが登場する回がある。反面、マタタビは原作で登場する回であっても出演がないという回があったり、登場しても台詞がないということがあった。 玩具やゲームとのタイアップで、テレビシリーズでは原作では使用しない武装が数多く存在した。真・暴走クロちゃんはその代表格である。
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