半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出の意味・解説 

半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 08:02 UTC 版)

中島飛行機半田製作所」の記事における「半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出」の解説

1937年綿花羊毛木材対象とした「輸出入許可規則」(商工省令)・「スフ混用令」を発端として、半田市周辺主要な地場産業であった織物業晒木綿業が不況襲われた。それ以外地場産業も、市制執行時(1937年)から1939年にかけての時期好調であったのは肥・飼料業と酢の生産くらいであった。同じ醸造業でも清酒醸造統制により不況となっていた。深刻な不況直面し半田市当局半田政財界工業誘致活路求めた注目されたのは軍需産業であった1940年半田商工会議所名古屋東京資本金500万円上の株式会社80社へ工場誘致勧誘状を発送し半田市工場誘致力を入れ始めた。また同年、「衣カ浦総合港湾計画」が内務省土木会議の「臨海工業地帯造成計画」に取り入れられると、半田市は関係7町村東浦村武豊町刈谷町高浜町新川町大浜町旭村)の担当者半田市役所招き、「衣浦港期成同盟会」を結成し臨海工業地帯造成具体化を図ることになった一方中島飛行機は、太平洋戦争直前1941年には、太田小泉武蔵野多摩の各製作所太田飛行場を持つ我が国屈指の航空機メーカーとなっていた。戦時体制の中、特に海軍からは航空機大増産が要請されることになった。この海軍計画中島飛行機当初予想していた規模はるかに超えていた。そこで新し工場建設迫られ中島飛行機はこの機会箱根以西新し拠点設け方針固めた当時関東地区飛行機会社名古屋以西進出しない。名古屋地区会社名古屋周辺以西伸びること。」という軍の指導方針があり、東海地方近畿地方にも多く協力工場をもっていた中島飛行機はどうしても箱根以西新工場持ちたいという強い希望持っていた。三島市入手できた土地狭く発動機系の工場として使用、後の三島製作所)・静岡市(既に三菱工場があったので遠慮)・浜松市飛行場設けるには面積不足、発動機生産使用)も候補地となっていたが、これらの候補地はいずれ不調に終わった中島飛行機工場用地確保苦労していた頃、知多半島東岸地方では海軍航空隊をどこに置くかと問題持ち上がっていた。この候補地一つとして半田市乙川地区海面埋立地保留地となっていたが、水面面積不足の理由結局河和町決定した海軍河和町への配置(後の河和海軍航空隊)によって、半田市乙川地区工場用地としてクローズアップされてくることになった中島飛行機には海軍から半田保留解除になったことが知らされた。 中島飛行機用地探していることを知って半田市は、市長市議会議長のほか地元有力者加えた大調査団を群馬県太田町小泉製作所派遣し慎重な調査をした上で中島飛行機新工場建設全面的に協力することを決定した当時乙川地区は、(1) 海面埋め立てれば希望するだけの広さ工業用地確保できるということのほかに、(2) 冬は北西、夏は南東季節風吹き風向き安定していて飛行場設置都合がいい(3) 部品作る協力工場下請け工場が得やすく労働者確保しやすい、(4) 波静かな衣浦湾面しており水上飛行機発着にも適しているなど、工場用地として非常に優れており、好条件恵まれていた。 こうして中島飛行機半田進出決定した

※この「半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出」の解説は、「中島飛行機半田製作所」の解説の一部です。
「半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出」を含む「中島飛行機半田製作所」の記事については、「中島飛行機半田製作所」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出」の関連用語

半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



半田市の工場誘致と中島飛行機の半田進出のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの中島飛行機半田製作所 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS