半田屋の全国展開上の戦略
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「めしのはんだや」 ブランド時代は、本社のある仙台市と、札幌市のみに店舗展開をしていたが、仙台市内での 「大衆食堂半田屋」 ブランドの成功により全国展開を始めた。それは、直営店(7店)とフランチャイズ店(40店)の2通りでおこなっているが、出店場所に特色がある。 まず、全国展開の初期には、競輪場・競馬場・競艇場などの周辺に出店している。 広島市の宇品店 愛知県一宮市の一宮富士店(閉店) 名古屋市の名古屋競馬場前店(閉店) 宇都宮市の宇都宮今泉店(閉店) などがこの例。ここで客層や客単価の分析が進み、競馬場等の近く以外でも出店するようになる。 次なる客層を狙い、兵庫県三木市に関西1号店を出店した。店舗は、山陽自動車道・三木小野ICから出てすぐの国道175号沿道にあった。この店舗は、オートバックスとのコラボレーションとして注目を集めた。しかし、何らかの理由で撤退に到っている。 現在は、仙台市・札幌市(アンビーレストランサービス店は倒産閉店)・広島市を核に、全国の都道府県すべてに出店するかの勢いで攻勢に出ているが、従来のロードサイド単独店以外の出店方式として、若者が集まる中心商業地や駅前に進出したり、郊外ショッピングセンター等の店子としての出店形式も取り入れている。 中心商業地、または、駅前立地の例広島市の紙屋町店(2015年4月26日閉店) 仙台市のBiVi仙台駅東口店 京都市のBiVi二条店(閉店) シネコンとの併設例鹿児島市のフレスポジャングルパーク店 郊外ショッピングセンター等の店子の例東京都北池袋のパウ北池袋店(2007年6月24日閉店) 上川郡東神楽町や空知郡中富良野町のスーパーセンターBESTOM店内(いずれも閉店) 東京都稲城市フレスポ若葉台の若葉台店(2007年6月28日閉店) なお、仙台の「半田家」中央2丁目店では、吉野家のようなカウンター「オーダー方式」を採用して、他都市のビジネス街に出店し始めるためのデータ収集を開始していたが、営業終了し高速インター店にそのデータを生かしている。 2004年に北池袋店が開店した際には、首都圏ローカルの雑誌やTBSのテレビ番組『王様のブランチ』で取り上げられるなど注目を浴びた。また、『日本経済新聞』(東北版)2006年10月18日朝刊には、東京都内に食券方式の小型店舗を展開する方針との記事が掲載された。しかし実際には、2007年6月に東京・千葉地区で半田屋のフランチャイズを行なっていた株式会社ポポラーレが、同地区での半田屋事業を見直し4店舗を閉鎖したために、2010年2月現在都内及び千葉には店舗が存在しない。 因みに、食材は中国の大連で作っている。
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