十両昇進から新入幕まで
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「霧馬山鐵雄」の記事における「十両昇進から新入幕まで」の解説
以降2019年は5場所十両に在位し、9月場所を除いて勝ち越しと良好な成績であった。12月5日の冬巡業うきは場所では9月に旧井筒部屋から移籍して部屋の横綱となった鶴竜とぶつかり稽古を行った。巡業では初めて鶴竜から胸を出してもらったといい「ビックリしました。目が合って、『俺が出すよ』と。やばい、と思って」。稽古後は、太ももが悲鳴をあげたと笑った。12月24日の2020年1月場所番付発表によって新入幕が決定。部屋からの新入幕は2008年5月場所の白馬以来。モンゴルでは幕内の取組はテレビ中継されるが十両の取組は千秋楽以外は結果発表のみなので、新入幕会見で霧馬山は「これからは15日、毎日テレビで見られる」と家族を思いやるコメントをした。新入幕を掴んだ背景には食事稽古があり、それまで丼飯2杯が限界であったが2019年11月場所前から部屋の横綱の鶴竜に3杯食べるように言われ、食べ終わるまで鶴竜が見守っていたという。これで場所に入るまでに、体重は10kg増え140kgほどになったという。12月27日に時津風部屋へ出稽古に行き、平幕の正代、宝富士、豊山らと相撲を取って10勝9敗。1月場所は中日まで4勝4敗と一進一退であったが、残りを全て勝って11勝4敗を記録。優勝争いに加わったことからこの場所は敢闘賞を受賞。 2020年9月場所、9日目の貴景勝戦で左肩を負傷し、10日目から休場となったが、13日目から再出場し、再出場後は3連勝した(9勝4敗2休で勝ち越しも決定)。 12月18日から23日かけて6日間、相撲教習所で行われた合同稽古では、初めて稽古場で相撲を取ることになった阿武咲と共に切磋琢磨した。この合同稽古では関取でただ2人、阿武咲と共に皆勤を果たした。 2021年3月場所7日目、幕内初顔から3連敗の相手であった朝乃山に送り出しで勝利した。11日目、部屋の横綱の鶴竜の引退に対して「自分の取っている相撲を、もっと強くしていきたいと思います。本当に優しかった」とコメント。この場所は13日目に負け越すも、残り2日間は連勝し、7勝8敗で場所を終えた。 2021年11月場所は新三役。陸奥部屋からの新三役は2010年7月場所の白馬以来で、モンゴル出身では2015年3月場所の照ノ富士、玉鷲以来。外国出身力士としては2016年5月場所の魁聖以来。会見では「入門した時に『横綱を目指したい』と言った。その前に順番があるんで。まずは関脇を目指したい」と宣言。 12月21日に相撲教習所で行われた合同稽古では25番取った豊昇龍に次ぐ23番の申し合いを行い精力的に動いた。それでも本人の見立てとしては「少ないな。まだまだ取りたいですね、40番ぐらいは取りたい」と貪欲な姿勢を示した。 2022年3月場所では、御嶽海に勝利し、新大関に初めて土をつけることとなった。また、この場所の優勝者である若隆景にも勝利するなど、存在感を見せ、新入幕以来の2ケタ勝利となる10勝5敗で場所を終えた。 5月場所では初日に白星を獲得するも、2日目から3連敗。しかしそこから12日目に4敗目を喫して事実上脱落するまでの間に渡って優勝争いに加わった。
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