創業家「井川家」
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長らく大手製紙メーカーの中で唯一のオーナー企業であったが、2011年(平成23年)9月に発覚した井川意高会長(当時)の子会社からの巨額融資事件以降、創業家は大王製紙の経営トップから一掃された。しかし、創業家は紙おむつ等の製造・販売を行なう多くのグループ会社の株式50%超を握っており、引き続きグループに影響力を保持している。 井川伊勢吉(いかわ いせきち、1909年〈明治42年〉11月7日 - 1990年〈平成2年〉7月4日)大王製紙創業者。愛媛県宇摩郡三島村(現在の四国中央市)出身。先代・井川伊勢吉の長男。高小を出るとすぐ家業のクズ紙原料商を手伝った。1943年(昭和18年) - 1964年(昭和39年)・1965年(昭和40年) - 1987年(昭和62年)に大王製紙社長、1987年(昭和62年) - 1990年(平成2年)に大王製紙会長。 井川高雄(いかわ たかお、1937年〈昭和12年〉8月28日 - 2019年〈令和元年〉9月19日)井川伊勢吉の長男で、創業家2代目。1962年(昭和37年)、大学卒業とともに大王製紙に入社するも、同時に大王製紙が会社更生法を申請。一旦関係会社に出向し、更生手続終結の1965年(昭和40年)に大王製紙に戻る。1987年(昭和62年) - 1995年(平成7年)に大王製紙社長(3代目は創業家でない大沢保)。1995年(平成7年) - 1999年(平成11年)に大王製紙会長。大王製紙の中興の祖とも言われる。会長退任後も、大王製紙最高顧問として経営に影響を与える存在であったが、2011年(平成23年)10月28日付で解嘱。 井川意高(いかわ もとたか、1964年〈昭和39年〉7月28日 - )井川高雄の長男で創業家3代目。4代目社長・二神勝利(2001年(平成13年) - 2007年(平成19年))の後を継いで、2007年(平成19年)6月 - 2011年(平成23年)6月大王製紙社長(5代目)。2011年(平成23年)6月 - 9月16日会長(6代目社長は佐光正義に)。カジノで賭博に興じるために複数の子会社から個人的に巨額の融資を受けていたとの問題発覚を受けて、2011年(平成23年)9月16日に会長を辞任。11月22日、特別背任の容疑で東京地方検察庁特別捜査部に逮捕され、2013年に実刑判決が確定した(大王製紙事件)。 井川高博(いかわ たかひろ、1966年〈昭和41年〉3月20日 - )井川高雄の二男、井川意高の実弟。大王製紙元取締役(2012年(平成24年)6月27日辞任)、大成製紙社長。レーシングドライバーとしても知られる。2015年7月に童夢のオーナーに就任する。 井川直樹(いかわ なおき 1972年11月24日 - )井川伊勢吉の妹井川糸江の孫。井川家分家(タイカワグループ)の当主(3代目)。[要出典]2002年に愛媛パッケージ株式会社代表取締役社長、2011年グローバルフェローズ・プロプライエタリー代表取締役社長2012年 日本青年会議所会頭、2021年 一般社団法人日本JCロシア友好の会理事長、2022年兵庫パルプ工業株式会社とタイカワ商事株式会社の専務取締役に就任した[要出典]。
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