刈谷市中央図書館開館後(1990年 - )
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1988年には蔵書数が約17万冊、年間利用者数が約16万人、年間貸出冊数が約25万冊となった。1988年(昭和63年)10月には新館の建設工事が着工され、1990年(平成2年)5月3日には住吉町に刈谷市中央図書館が開館、それまでの刈谷市立刈谷図書館は城町分館に改称した。貴重書を所蔵する村上文庫のために、中央図書館には空調付きの書庫が設置されている。1992年(平成4年)には愛知県図書館資料のオンライン検索および相互貸借サービスを開始した。 1996年時点では愛知県の市立図書館で3番目の建築面積を有していた。1995年4月に貸出冊数を5冊から10冊に増やし、貸出対象を刈谷市民在住・在勤・在学者のみから碧海5市の在住・在勤・在学者に拡大したことで、貸出冊数は大幅に増加した。1995年度の全館の貸出冊数は前年から約12万冊増の781,048冊となり、中央図書館単体の貸出冊数は過去最高の689,952冊となった。1995年度の利用者の内訳は、刈谷市が62.8%、知立市が12.6%、安城市が8.3%、高浜市が5.4%、碧南市が1.6%であり、碧海5市全域から利用されていた。 1997年(平成9年)秋の読書週間の前後には、直木賞受賞作の全初版本136点の特集展示を行った。これらは高浜市の元教員の蔵書であり、第1回受賞作の『鶴八鶴次郎』(川口松太郎)から第117回受賞作の『女たちのジハード』(篠田節子)と『鉄道員』(浅田次郎)までが集められている。1999年(平成11年)6月には刈谷市富士松図書館の建設工事が着工され、2000年(平成12年)5月5日には北部の東境町に刈谷市富士松図書館が開館した。2000年4月には城町分館を刈谷市城町図書館に改称。同年6月には中央図書館・城町図書館・富士松図書館・一ツ木福祉センター図書室の間で貸出や返却ができるサービスを開始した。 2004年(平成16年)5月には公式ウェブサイトを開設し、インターネット上で蔵書検索ができるサービスを開始した。同年度には第1回森三郎童話賞を開催している。2005年(平成17年)5月には中央図書館にAVコーナーを設置。2010年(平成22年)にはインターネット用PCを導入し、持込PC使用可能席を設置した。2014年(平成26年)3月には村上文庫のデジタルアーカイブの運用を開始した。刈谷市図書館は図書館設置の認可を受けてから100年の2015年を創設100周年としている。2015年(平成27年)8月には図書館100年のあゆみ展を開催し、同年11月には創立100周年記念講演会を開催した。2018年(平成30年)4月には国立国会図書館デジタル化資料送信サービスを開始した。
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