刈谷市の実業団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 12:55 UTC 版)
刈谷市内に本拠地を持つスポーツチームを抱える豊田自動織機、アイシン、トヨタ紡織、デンソー、ジェイテクト、トヨタ車体は、いずれもトヨタグループ13社(オールトヨタ)に含まれる企業であり、各競技の全国リーグ1部でトヨタグループ同士が対戦することも多い。FC刈谷は特定非営利活動法人かえるスポーツクラブが運営する市民クラブだが、2006年まではデンソーサッカー部という名称で活動する実業団だった。 終戦直後からトヨタ自動車はスポーツ活動に傾注し、1947年(昭和22年)から1948年(昭和23年)には硬式野球部・男子バスケットボール部・女子ソフトボール部が相次いで創部されている。1951年(昭和26年)、トヨタグループ各社が参加する全豊田総合競技大会(トヨタオリンピック)の第1回大会が刈谷市で開催された。第1回大会にはトヨタグループの10社が参加し、翌年からは豊田市と刈谷市で交互に開催された。やがて開催地が三好町に固定されるが、各社は総合優勝を目指して有望な高校生を集めるなどし、トヨタオリンピックは実業団スポーツと愛知県のスポーツの発展に大きく貢献した。1995年(平成7年)の第45回大会が最後となったが、グループ13社から1万人以上が参加する大イベントだった。日本電装(現デンソー)の場合は、1958年(昭和33年)に発足した電友会という体育会組織の各競技チームが現在の実業団チームにつながっている。女子バレーボール部や女子ソフトボール部などの主力競技は嘱託社員によって構成されるセミプロチームであるが、大都市に本拠地を持つチームに比べると選手集めに苦労しているという。スポーツデザイン研究所の上柿和生は「(実業団の)休・廃部ゼロの大企業はトヨタぐらいだろう」としている。1990年代末から2000年代初頭には各地で実業団スポーツチームの休廃部が相次ぎ、1991年からの19年間でのべ300社以上の実業団チームが休廃部に追い込まれたが、刈谷市の実業団は1990年代以降に成績を伸ばしているチームが多い。
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