再編と音楽への復帰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 14:19 UTC 版)
「パヴロフス・ドッグ」の記事における「再編と音楽への復帰」の解説
1990年にサーカンプとレイバーンはバンドを再編し、米国のレーベルTelectro Recordsからアルバム『彷徨える大国』を録音・発表した。TRCが1990年代後半にブートレグで発売した後、2007年にロックヴィル・ミュージックによって世界的に再リリースされた。スコーフィナは、このアルバムのいくつかのセッションで演奏した。 2004年6月26日、クラシック・ラインナップ(カーヴァーを除く)をフィーチャーした再会コンサートがセントルイスで開催された。そして2005年、サーカンプとサフロンに、サーカンプの妻サラ(ボーカル、ギター)、リード・ギタリストのレイ・スクルト、キーボーディストのロイヤル・ロビンス、ベーシストのティム・ダッジョン、ヴァイオリニストのアンドレア・ヤングというメンバーで再編。このラインナップは、2005年から2006年にかけてヨーロッパを回り、2006年、オランダのArrow Rock Festivalにて54,000人の前で演奏した。 2006年のツアーの後、スクルト、ロビンス、ダッジョンが交代し、デイヴィッド・サーカンプ(ボーカル、ギター)、マイク・サフロン(ドラム)、サラ・サーカンプ(ボーカル、ギター)、"ボンゴ"ビル・コステロ(メロトロン)、ビル・フランコ(リード・ギター)、デイヴィッド・カーン(ベース)、マイケル・マケルヴェイン(キーボード)、アンドレア・ヤング(ヴァイオリン)という新編成となった。このラインナップは2007年に2回のツアーを行った。3月にはギリシャとクレタ島での最初のツアーも行った。夏にヨーロッパ・ツアーを行い、ベルギーのヴェルヴィエにあるライブ会場 Spirit of 66では、ベルク・ヘルツベルク・フェスティバル 2007(ドイツ語版)(25,000人来場)のヘッドライナーとして演奏した。同じ頃、ロックヴィル・ミュージックからサーカンプのソロ・アルバム『Dancing on the Edge of a Teacup』(2007年)がリリースされた。ベルク・ヘルツベルクでの演奏は撮影・録音されていたが、ブートレグ以外の形式でリリースされていない。 2008年、デイヴィッド・カーンズ、ビル・フランコ、マイケル・マケルヴェイン、アンドレア・ヤングは、以前からの約束(カーンズとフランコはアンソニー・ゴメスとの演奏、ヤングはReverse Cowgirlsとの演奏、マケルヴェインは大学で音楽研究を終える)のためバンドに戻ることができなかった。サーカンプは、フィル・ゴメス(キーボード)、ランディ・ヘトレイジ(リード・ギター)、アビー・ハインツ・スタイリング(ヴァイオリン)を雇い、パヴロフス・ドッグのオリジナル・メンバー、ダグ・レイバーンがベースを弾けるよう調整した。このラインナップは、2008年にヨーロッパ全土で再びツアーを行い、ウッドストック・フェスティバル・イン・2008(5,000人)と同様に多くの会場で演奏を行った。 2009年にはダグ・レイバーンは復帰できず、リック・スタイリングがベース担当となった。また、フィル・ゴメスとランディ・ヘトレイジも復帰しなかった。ビル・フランコがリード・ギターを担当し、ニック・スルーターがキーボードとメロトロンのパートを担うようになり、8人から7人にラインナップを減らした。このラインナップは、2009年から2012年までヨーロッパをツアーし、ベルギーのヴェルヴィエで行われたフィエスタ・シティ・フェスティバル・イン・2012など、今までになく最も幅広いツアーを行うこととなった。ステージは、伝説のブルース・ブラザーズ・バンド(スティーヴ・クロッパー、 "ブルー"ルー・マリーニ、ドナルド・"ダック"・ダンほか)と共有した。この期間中、パヴロフス・ドッグは2009年に2つのショー(アウクスブルクとカールスルーエでのライブ。後者は撮影も)を録音した。アウクスブルクでのショーはアルバム『猛犬注意! -ライヴ・イン・ヨーロッパ』としてリリースされた。2010年にはスタジオ・アルバム『エコー&ブー』もリリースされた。 ビル・フランコは2013年5月にバンドを脱退し、オーディション後、アマンダ・マッコイがリード・ギター担当となった。パヴロフス・ドッグは2013年に再びヨーロッパをツアーした。1976年に録音されたパヴロフス・ドッグの3枚目となるずだったスタジオ・アルバム『ハズ・エニィワン・ヒア・シーン・ジークフリード?』が、2007年、2011年および2012年のラインナップによるバンドのライブ音源をボーナストラックとして追加し、公式リリースされた。2014年にはパヴロフス・ドッグのツアーはなかったが、デイヴィッドとサラ・サーカンプはイギリスとドイツで簡単なアコースティック・ツアーを行った。この間、ニック・スルーターがバンドを脱退し、オーディションの後、ネイサン・ジャトコが2015年のヨーロッパ・ツアーからキーボードで参加した。 その間、1973年にイリノイ州ペキンで録音されたデモのコレクションである『ザ・ペキン・テープス』が、マスターテープを元にまとめられ、2014年にロックヴィル・レコードからリリースされた。ABCが『禁じられた掟』を録音することにし、そのデモからの数曲が再録音されるまで、この音源をバンドの公式デビュー・アルバムにすることが考えられていた。スタジオが燃えてしまったときにテープも失われたため、生き残っていた私有コピーが発見されるまで、適切なアルバムはリリースされなかった。 ジークフリード・カーヴァーは2009年5月30日に死亡した。60歳だった。ダグ・レイバーンは2012年9月21日に死亡した。ストックトンは2015年2月17日に死亡した。現在のバンドの鍵盤奏者、ネイサン・ジャトコは、2018年1月17日に自殺した。 2018年12月、8年ぶりのアルバム『Prodigal Dreamer』が発表された 。また、この頃、初来日公演を行う予定だったが、諸般の都合により中止となっている 。
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