全国大会出場枠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 09:33 UTC 版)
「高専ロボコンの変遷」の記事における「全国大会出場枠」の解説
第3回「ニュートロンスター」まで地区大会はなかったが、第3回大会では全国大会の前に予選が行われ、全国の高専62校から31校に絞られた。 第4回「ホットタワー」から、トーナメントを勝ち上がった優勝校の一つのチームと、審査員の推薦を受けた一つ以上のチームが全国大会に進出する。地区大会に1校または1キャンパスから2チーム出場できるが、全国大会へ出場できるのは1校または1キャンパスから1チームとしているため、優勝校と同じ高専・キャンパスのチームが推薦されることはない。都立産業技術高専のように合併途中にある高専はキャンパス毎に2チーム出場可能であり、優勝したチームがなければキャンパス毎に推薦が可能である。例えば、出場枠が3枠の場合は、地区大会優勝チームで1枠、他の2枠を審査員に推薦された互いに異なる高専またはキャンパスのチームに割り当てる。 各地区からの全国出場枠の割合を、大会毎にみていくと若干の差がある。第4回「ホットタワー」および第5回「ミステリーサークル」では全国大会に進出できる校数は31校であった。北海道地区は最高の割合60%、東北地区は57%の高専が全国大会に進めるのに対して、九州地区は44%と最低の割合であり、この時期は九州地区が全国一の激戦区であった。第6回「ステップダンス」から全国大会に進出できる校数は24校に減少し、第16回「鼎」まで続いた。第6回の東海・北陸地区は出場チームに比べて全国出場できる枠が4つしかないためにテレビ番組中に全国一の激戦区と紹介されていたが、第7回で九州地区の枠を一つ減らし、その分を東海・北陸地区に割り当て、沖縄高専が加わるまでその配分が続いた。西日本の殆どの地区は東海・北陸地区ほどの試合数はないものの、殆どの地区の割合は33%であり、西日本の殆どの地区が激戦区となっていた。 第8回「ドリームタワー」から、地理上、学校の事情、そして大会運営の側面から、東海・北陸地区大会に出場していた旧熊野高専(近畿大学高専)が近畿地区大会出場に変更となり、地区の差と東西の差が若干縮小された。第17回「マーズラッシュ」から沖縄高専の参加が始まり、全国出場枠は25校に増え、九州地区大会の全国大会出場枠が3から4に増えたことから、18回「大運動会」までの二つの大会は最も差が少なく各地区の全国大会出場枠が配分された。 第19回「ふるさと自慢特急便」から札幌市立高専の参加がなくなったため、再び北海道地区が最高の割合50%となり、出場枠の割合最低が長く続く四国地区と16%強の差が続いている。 四国地区大会は、6回連続地区大会優勝および12回連続全国大会出場を果たしている香川高専詫間キャンパス(旧詫間電波高専)が一つの枠を占有し、残りの一枠を他の高専・キャンパスの10チームで争うと言っても過言ではないほど熾烈を極めてきた。 第28回大会以降、地区大会当日に全国大会へ出場する機会が与えられなかったチームの中から、地区大会において素晴らしいパフォーマンスを発揮した全国大会出場にふさわしい数チームを競技委員会が選出し、競技委員会推薦チームとして全国大会に出場できる制度が始まった。該当チームがいないと判断した時は選出されないとしており、選出された回と選出がなかった回がある。 第33回大会では、新型コロナウイルス感染症流行の影響を加味し、出場の有無が各校の判断に委ねられたため、地区大会に出場していない高専がある。 全国大会進出枠の変遷(出場枠/校数。キャンパス数を校数とみなしている。)回数開催年大会名北海道東北関東・甲信越東海・北陸近畿中国四国九州沖縄推薦特記事項4 1991 ホットタワー 3/5 4/7 5/10 5/11 3/6 4/8 3/6 4/9 5 1992 ミステリーサークル 3/5 4/7 5/10 5/11 3/6 4/8 3/6 4/9 6 1993 ステップダンス 2/5 3/7 4/10 4/11 2/6 3/8 2/6 4/9 7 1994 スペースフライヤー 2/5 3/7 4/10 5/11 2/6 3/8 2/6 3/9 8 1995 ドリームタワー 2/5 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 3/9 旧熊野高専が東海・北陸から近畿へ 省略 16 2003 鼎 2/5 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 3/9 17 2004 マーズラッシュ 2/5 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 沖縄高専参加開始 18 2005 大運動会 2/5 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 札幌市立高専最後の参加 19 2006 ふるさと自慢特急便 2/4 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 旧都立高専2校が都立産業技術高専として参加開始 省略 27 2014 出前迅速 2/4 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 28 2015 輪花繚乱 2/4 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 (0〜1)/37 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定されるも選出されず 29 2016 ロボット・ ニューフロンティア 2/4 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 (0〜1)/37 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定されるも選出されず 30 2017 大江戸ロボット忍法帳 2/4 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 (0〜1)/37 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定され選出された 31 2018 Bottle-Flip Cafe 2/4 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 (0〜1)/37 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定されるも選出されず 32 2019 らん♪ RUN Laundry 2/4 3/7 4/10 4/10 3/7 3/8 2/6 4/10 (0〜1)/37 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定され選出された 33 2020 はぴ☆ロボ自慢 2/2 3/7 4/10 4/9 3/7 3/8 2/5 4/10 (0〜3)/34 競技委員会推薦チーム枠(3チーム)が設定され選出された 上表の「推薦」の列は競技委員会推薦チーム枠。 全国大会進出枠割合の変遷(パーセンテージ。小数点第1位四捨五入。)回数開催年大会名北海道東北関東・甲信越東海・北陸近畿中国四国九州沖縄最高最低差特記事項4 1991 ホットタワー 60 57 50 45 50 50 50 44 16 5 1992 ミステリーサークル 60 57 50 45 50 50 50 44 16 6 1993 ステップダンス 40 43 40 36 33 38 33 44 11 7 1994 スペースフライヤー 40 43 40 45 33 38 33 33 12 8 1995 ドリームタワー 40 43 40 40 43 38 33 33 10 旧熊野高専が東海・北陸から近畿へ 省略 16 2003 鼎 40 43 40 40 43 38 33 33 10 17 2004 マーズラッシュ 40 43 40 40 43 38 33 40 10 沖縄高専参加開始 18 2005 大運動会 40 43 40 40 43 38 33 40 10 札幌市立高専最後の参加 19 2006 ふるさと自慢特急便 50 43 40 40 43 38 33 40 17 旧都立高専2校が都立産業技術高専として参加開始 省略 28 2015 輪花繚乱 50 43 40 40 43 38 33 40 17 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定されるも選出されず 29 2016 ロボット・ ニューフロンティア 50 43 40 40 43 38 33 40 17 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定されるも選出されず 30 2017 大江戸ロボット忍法帳 50 43 40 40 43 38 33 40 17 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定され選出された 31 2018 Bottle-Flip Cafe 50 43 40 40 43 38 33 40 17 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定されるも選出されず 32 2019 らん♪ RUN Laundry 50 43 40 40 43 38 33 40 17 競技委員会推薦チーム枠(1チーム)が設定され選出された 33 2020 はぴ☆ロボ自慢 100 43 40 40 43 38 40 40 62 競技委員会推薦チーム枠(3チーム)が設定され選出された
※この「全国大会出場枠」の解説は、「高専ロボコンの変遷」の解説の一部です。
「全国大会出場枠」を含む「高専ロボコンの変遷」の記事については、「高専ロボコンの変遷」の概要を参照ください。
- 全国大会出場枠のページへのリンク